EUのワクチン調達計画は何を間違えたのか?

EUのワクチン調達計画は何を間違えたのか?
岡崎研究所
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/22215

※ 「何を間違えた」もなにも、単に「ワクチン開発企業」が、EU域外企業だった…、というだけの話しだろう…。

※ ファイザーも、モデルナも、アストラゼネカも、米・英企業だ…。確かに、EU域内に、「生産拠点」はあったようだが、それだけの話しだ…。

※ 開発企業は、別に、EUに対して「何らかの義理」があるわけじゃない…。自分たちの「行動規範」に従って「行動する」だけの話しだ…。

※ 「遠慮」も「会釈」も、あるもんじゃ無い…。

『フォン・デア・ライエン委員長も欧州委員会の不手際を認めざるを得ない状況にあるようである。2月4日、同委員長は「(ワクチンとその開発の問題に焦点を当てていたが)大量調達という課題に並行してより大きな注意を払うべきだった」と述べ、更に調達は進展しているが、その速度は遅く、EUによる共同調達という全く新しいプロセスが問題に遭遇するであろうことを人々に語らなかったことが過大な期待を招いたとの趣旨を述べた。』

『何を間違えたのかということについて、ル・モンド紙のシルヴィ・カウフマン論説委員は、2月4日付けニューヨーク・タイムズ紙に‘Europe’s Vaccine Rollout Has Descended Into Chaos’題する論説を掲載し、次の3点を挙げている。(1)フォン・デア・ライエン委員長の秘密主義のマネジメント・スタイルが技術的な失策を許した、(2)EU内の調整の必要性、(3)ワクチンに対する懐疑論に特徴づけられるリスクを嫌う欧州の文化。

 カウフマンはむしろEUを弁護する立場だが、そもそも欧州委員会に共同調達をさせることにしたことが間違いだったという意見がある。共同調達を主張したのは欧州委員会自身だったらしいが、保健衛生は本来的に加盟国の権限分野であるから、制度的には欧州員会が共同調達をする必要はなく、この意見には一理ある。他方、メルケルもマクロンも共同調達を擁護している。2月5日、マクロンは「欧州としてのアプローチを完全に支持する、ドイツとフランスのような国がワクチンを取り合ったら人々は何と言うだろう、大混乱だ」と述べた。』

『EUには、その市民を守れるのかという疑問を呈されている。EUにとって甚だしく面目を失墜する事態である。フランスの右翼政党「国民連合」のマリーヌ・ル・ペン党首は、ワクチン接種の停滞でフランスは先進世界でお笑い種になったと述べた。ドイツの右翼政党「ドイツのための選択肢」のジルビア・リマーは「(EUのワクチン戦略は)Brexitをもって英国が正しいことをすべてやりおおせたことを示している」と欧州議会で発言した。業を煮やしたハンガリーはロシアのSputnik Vワクチンと中国のSinopharmのワクチンを導入することに踏み切った。どうやら、欧州委員会は些か無謀な試みに挑戦したのかも知れない。』