米財政赤字は240兆円に 議会21年予測、債務は3000兆円

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN115ID0R10C21A2000000/

 ※ 数字だけ見ると、凄まじいな…。

 ※ 「覇権国」「基軸通貨国」の財政だけに、「その他の国」のものとは、また別の話しだ…。

 ※ 下記で、梶原さんという人が、『中国が「利払いのために軍事費削減を」と債権者の立場で主張すれば、米国の覇権は脅かされます。』と言っているが、どうかな…。

 ※ 通常の、金融機関vs.借り手の企業の場合は、そうだろう…。

 ※ また、「その他の国」における、国債購入機関vs.国債発行した国なんかの場合は、そうだろう…。

 ※ しかし、「覇権国」の場合は、事情が異なるように思う…。

 ※ 「卵が先か、ニワトリが先か。」論になるが、「巨額の軍事費をつぎ込んでいる」から、「覇権国」の地位を保ち、「その国債の価値」を維持している側面も、あるわけだ…。

 ※ それと、そもそも、その国債の購入は、「強制」されたものではなく、「自らの意思で」「自分にとって、利がある」と考えて購入したもの…、という側面もある…。

 ※ いずれ、「米国債の順調な消化」が「滞る」ということが、ある種の「兆候」となるだろうな…。

『【ワシントン=河浪武史】米議会予算局(CBO)は11日、中期の財政見通しを改定し、2021会計年度(20年10月~21年9月)の財政赤字が2兆2580億ドル(約240兆円)になると予測した。新型コロナウイルス危機によって、20年9月の前回予測から25%増加する。連邦政府の債務残高も28.5兆ドル(約3000兆円)となり、過去最大を更新しそうだ。

CBOの試算には、バイデン政権が提案する1.9兆ドルのコロナ対策は含まれていない。米議会は3月中旬までに追加の財政出動を決定する見通しで、財政赤字はもう一段膨らむことになる。

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20会計年度の財政赤字は3兆1320億ドルとなり、前年度の3.2倍に膨らんだ。20年3月に3兆ドル規模の新型コロナ対策を発動し、財政が大幅に悪化した。21年度の連邦政府債務残高はGDP比で130%となり、第2次大戦直後の最悪期(1946年、119%)を大きく上回りそうだ。債務残高は31年度には40兆ドルまで膨らむ。

米国内総生産(GDP)は財政出動で回復が進み、21年半ばにはコロナ危機前の水準を取り戻すと予測される。22年度の歳入は4兆ドル弱と前年度比14%も増えそうだ。それでも同年度の財政赤字は1兆560億ドルと危機前を上回り、10年後の31年度には赤字幅が1兆8830億ドルまで再拡大する。

財政悪化が中期的に止まらないのは、高齢化の影響が大きい。医療保険「メディケア」の給付額が今後10年で倍増するなど、社会保障費が財政を大きく圧迫する。CBOは財政効果で21年の成長率を4.6%と高めにみるが、23年以降は潜在成長率並みの2%に鈍化するとみる。財政再建には、成長率の底上げと社会保障改革の両面が必要になる。

先行きのリスクは金利上昇だ。CBOは23年時点の長期金利を1.5%と低めに予測するが、市場では21年中に同水準まで上昇するとの見方が強い。CBOの低金利シナリオでも、利払い費は21年度の3030億ドルから31年度には7990億ドルへと拡大する。金利がさらに上振れすれば、いずれ利払い費は国防費(21年度で7330億ドル)を超えかねない。

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中空麻奈
BNPパリバ証券 グローバルマーケット統括本部 副会長
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今後の展望 コロナ禍で債務が増加した国は多い。しかし、仕方なく増えた債務であっても、金利上昇となれば、大きなリスクとなる。しかも、米国債務上限問題は現時点では”回避”となっていることもある。これが7月31日に切れることを考えると、その対処も重要なポイントである。バイデン政権はまだ支持率も高く、弾劾裁判などで共和党・トランプ前政権への攻めの姿勢が続いているが、夏までそれを維持できるのかどうか。そもそも、高齢化により中期的に財政悪化が進む中である。米国が国民をいかに巻き込んで財政再建に取り組むか、お手並み拝見だ。
2021年2月12日 9:00いいね
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永浜利広
第一生命経済研究所 首席エコノミスト
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分析・考察 確かにマーケットの足を引っ張るという意味での先行きリスクは金利上昇だと思いますが、財政的な意味でのリスクは金利上昇というよりもインフレの加速でしょう。
というのも、いくら利払い費が増えてもFRBが国債を大量に購入すれば、財政危機はあり得ませんが、マネーの供給が行き過ぎるとインフレが加速するからです。
という意味では、財政の予算制約は金利ではなくインフレだと思います。
2021年2月12日 8:42いいね
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梶原誠
日本経済新聞社 本社コメンテーター
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分析・考察 市場経済が格差を生む以上、それを埋めるのは政府しかなく目先の財政悪化は仕方のないことでしょう。でもいずれは必要な徴税も迫られ、バラマキの誘惑にも勝たないといけません。バイデン大統領のリーダーシップが問われます。記事の最後の文にご注目を。米国債の3分の1は外国人が持ち、その3分の1を日本と中国が分け合っています。中国が「利払いのために軍事費削減を」と債権者の立場で主張すれば、米国の覇権は脅かされます。
2021年2月12日 7:27いいね
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