米、初の電話協議で人権問題前面に 中国は緊張緩和探る

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM111XV0R10C21A2000000/

 ※ 『トランプ前政権の終盤では、経済や安全保障などでいくつもの米中協議の窓口が閉ざされた。相次ぐ対中制裁の発動にもパイプがないため中国外務省の報道官が反発するだけのやりとりをくり返した。バイデン政権への交代をとらえ、なんとか緊張緩和の糸口を見つけ出そうと必死な姿勢がうかがえる。』…。

 ※ やはり、「パイプ」の数は、民主党政権の方が多い…、と見受けられるな…。

『【ワシントン=永沢毅、北京=羽田野主】バイデン米大統領は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との初の電話協議で台湾や香港・ウイグルなどの人権問題を前面に打ち出した。気候変動などでは協力の構えも示した。対米関係の安定に向けて緊張緩和を探る習氏と早くもさや当てを強めている。

電話協議は米東部時間10日夜(日本時間11日午前)に実施された。中国国営の新華社通信(英語版)は今回の電話はバイデン氏からかけたと伝える。中国との関係を「戦略的競争」とみなすバイデン氏は新たな対中戦略の策定に着手したばかりで、10日には国防総省での対中政策のタスクフォース設立を明らかにした。米軍の態勢や軍事作戦、同盟国の役割などについて4カ月内に提言をまとめる。

トランプ前米大統領との違いが目立ったのは人権問題だ。バイデン氏は初の電話協議で香港、ウイグルなど人権重視を鮮明にした。ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)の回想録によると、トランプ氏は中国が建設したウイグル族の収容施設を「進めて良い」と習氏に容認姿勢を示したり、香港の民主化デモを「誰があんなことを気にするのか」と突き放したりした。

一方でトランプ氏の路線を引き継いだのは台湾問題だ。米国務省のソン・キム国務次官補代行(東アジア・太平洋担当)が10日、台湾の駐米大使に相当する蕭美琴駐米代表と国務省で会談。国務省は「米国は先進的な民主主義を掲げ、重要な経済・安全保障のパートナーである台湾との関係を深める」と表明した。

バイデン政権での米台高官の会談は初めてとみられる。米中首脳協議と同じタイミングでの開催は台湾への配慮を示した形だ。

「中米は協力することが唯一の正しい選択だ。対抗は両国と世界にとって必ず災難だ」。習氏はウイグルや台湾など中国共産党が最も重視する「核心的利益」の問題では一切譲歩しない考えを表明しつつ、全体を通して対話の必要性を強くにじませた。バイデン氏が批判した経済問題も政府間で「接触を広げることができる」と指摘した。

【関連記事】
米中首脳が電話協議 バイデン政権で初
台湾、米中協議で声明「バイデン政権と緊密に連携する」
バイデン時代の新たな米中関係 呉軍華氏

トランプ前政権の終盤では、経済や安全保障などでいくつもの米中協議の窓口が閉ざされた。相次ぐ対中制裁の発動にもパイプがないため中国外務省の報道官が反発するだけのやりとりをくり返した。バイデン政権への交代をとらえ、なんとか緊張緩和の糸口を見つけ出そうと必死な姿勢がうかがえる。

新型コロナウイルスの流行で米経済は打撃を受けたが、中国経済はすでにプラス成長に転換した。対話の再開で制裁をかわし、米中の国力差を縮めたい。そんな思惑が垣間みえる。

中国は7月1日に共産党100年を迎えるため国内で祝賀行事を準備中だ。米国に対抗できる強国づくりを進める党の統治の正統性を誇示する重要イベントとなるだけに、日にちが近づくほど米側に秋波を送るのが難しくなるとみられる。関係改善に転換するならいましかないと判断している可能性がある。

「米国民の利益になるなら協力する」。バイデン氏も電話協議後のツイッターで気候変動や新型コロナ対応などで協力の余地がある考えを示した。初協議は互いに間合いをうかがう展開となったが、バイデン氏が一段と強硬な対中政策を打ち出せば対立が激化する可能性もある。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

有料会員に登録する
https://www.nikkei.com/r123/?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOGM010QT001022021000000&n_cid=DSPRM1AR07

無料会員に登録する
https://www.nikkei.com/r123/?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOGM010QT001022021000000&n_cid=DSPRM1AR07#free

ログインする
https://www.nikkei.com/login