米ITC、韓国SK系に輸入禁止命令 車載電池巡る秘密侵害

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『【ソウル=細川幸太郎】韓国の車載電池大手LG化学が同業のSKイノベーションを営業秘密の侵害で訴えていた係争で、米国際貿易委員会(ITC)は10日、SK側に米国への輸入禁止命令を下した。SKが米ジョージア州に持つ車載電池工場で部品調達ができず生産停止を迫られる。同命令の猶予期間中にLG化学との和解を探ることになる。

LG化学は2019年4月に、SK側がLG化学の営業や技術の担当者76人を引き抜いて車載電池の技術や顧客を奪ったことが営業秘密の侵害にあたるとして提訴していた。

ITCは10日の判決でLGの主張を認め、SK側に対象製品の米国への輸入を10年間禁止する排除命令を出した。ただSK顧客の米フォード・モーターへの供給については4年間、独フォルクスワーゲン(VW)へは2年間は供給を続けられるとした。ITCは事実上の猶予期間を設定しLG側との和解を促した格好だ。

ITC判決を受けて、SKイノベーションは「猶予期間をもらえたことで、同期間中に解決策を検討する」とした。LG化学は「30年間かけて築いた知的財産権を保護してもらえた。(SK側に)訴訟終結を強く促していく」とした。

LG化学はSK側に2000億円規模の賠償金を要求しており、SK側は「金額が法外」として拒否していた経緯がある。ITCという第三者判断を踏まえて両社は和解の金額について交渉を始める。両社の和解が成立すればITC命令は解除され、SKは輸入・生産活動を始められる。

LG化学は車載電池分野で中国の寧徳時代新能源科技(CATL)に次ぐ世界2位。SKイノベーションは6位につける。両社とも電気自動車(EV)普及を背景に世界で生産能力拡張に動いている。SKは米ジョージア州での工場拡張を進めて、VWやフォードに車載電池を供給する計画だった。

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