失脚した薄熙来氏がすごした場所 北京ダイアリー

失脚した薄熙来氏がすごした場所 北京ダイアリー
中国総局長 高橋哲史
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM082H10Y1A200C2000000/

 ※ 王立軍・薄熙来事件から、もう9年も経つんだな…。

 ※ 時の米国政権は、オバマ政権の1期目の終わり頃(2期目は、2013年から)だ…。バイデン氏は、副大統領だった…。当然、事件のいきさつも、副大統領の職務の範囲内では、情報を得ていることだろう…。

 ※ 谷開来、薄瓜瓜は、どうしているんだろう…。

 ※ 某国の権力闘争は、「首」がかかり、「敗北」ともなれば、「一族郎党、総失脚」だから、桁が違う…。

『中国共産党を揺るがしたあの事件から、9年がたった。

2012年2月6日、重慶市のトップだった薄熙来氏の側近、王立軍副市長が四川省成都の米総領事館に駆け込んだ。薄氏の失脚につながる異様な事件の始まりである。

重慶市の公安局長を務めた王氏は、米側に薄氏の妻による英国人実業家の殺害を明らかにし、米国への亡命を求めた。ほかにも薄氏に関する大量の機密情報を米側に持ち込んだとされる。

国家副主席だった習近平(…

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薄熙来の妻・谷開来に執行猶予付き死刑判決
http://china.hix05.com/now-4/now403.kukairai.html

ハーバードから姿を消した
薄熙来の息子はどこへ?
習近平の娘も在籍中
天正高夫
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/1879

国家副主席だった習近平(シー・ジンピン)氏が訪米する直前だった。事件の7日後、秋に開く党大会での総書記就任を確実にしていた習氏は米国に渡り、オバマ政権で副大統領の職にあったバイデン氏と長時間にわたって会談した。

その際にバイデン氏から、薄氏が習氏の総書記就任を阻もうとしているとの情報がもたらされたのではないか。そんな臆測がくすぶる。

真相はもちろん定かでない。ただ、習氏の帰国後に、薄氏が権力の座から転げ落ちていったのは事実だ。最高指導部入りがささやかれていた薄氏は、3月に重慶市トップの党書記を解任され、4月には「重大な規律違反」で党政治局員の職も解かれた。

薄氏が収監されたのは、北京の中心部から北に50キロほど離れた「秦城監獄」だった。

中国でその名を知らない人はいない。文化大革命を主導した毛沢東の妻、江青ら「四人組」をはじめ、一級の政治犯だけが留め置かれてきた特別な監獄だからだ。

6日午前、その近くまで行ってみた。高い塀に囲まれ、中のようすはうかがい知れない。時折、一般の乗用車が出入りするのが見える。収監されている人物の親族が面会に訪れたのだろうか。

薄氏の後ろ盾だった元政治局常務委員の周永康氏や、胡錦濤(フー・ジンタオ)前国家主席の側近だった令計画氏もここにいるはずだ。いずれも権力の中枢からすべり落ちた人たちで、死ぬまで塀の外に出られないかもしれない。

もっとも、薄氏はすでにこの監獄にいないという説がある。重い病を患って出所が認められ、国内のどこかで療養している、とのうわさが絶えない。

もしやと思い、公開されている裁判資料にあった薄氏の住所を訪ねてみた。

北京の中心部にあるその家屋は廃虚と化し、いまはとても人が住めそうにない。近所の人が「昔はとても立派な家だった。薄熙来がここで暮らした期間は短かったんじゃないだろうか」と教えてくれた。

薄氏の失脚から半年後に最高指導者の地位に上り詰めた習氏は、来年秋の党大会で3期目をうかがう。4日には貴州省の空軍基地を視察し、まもなく春節(旧正月)を迎える兵士らをねぎらった。

1月に就任したバイデン大統領との電話協議はまだ実現していない。ふたりの間にはどんな貸し借りがあるのか。中国の苛烈な権力闘争は、米中関係とも複雑に絡む。

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高橋哲史 (たかはし・てつし)
1993年日本経済新聞社入社。返還直前の香港での2年間の駐在を含め、中華圏での取材は10年に及ぶ。2017年から2度目の北京駐在で、現在は中国総局長として変わりゆく中国の姿の取材を続けている。