中東の米同盟国が歩み寄り カタール封鎖解除で往来再開

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 ※ こっちは、バイデン新政権の誕生が、自国の「立ち位置」の変更を迫ったでき事だ…。

 ※ トランプ氏のスタンスは、「米国の国益」になるのなら、多少の「人権抑圧」には、ウルサくは言わない…、というものだった…。

 ※ しかし、バイデン新政権のスタンスは、それよりも「喧しい(やかましい)もの」になるだろう…、と目されている…。

 ※ そういう「状況の変化」を前にして、反目対立して来た「身に覚えのある」諸国は、「矛を収めて」共同で身を守ろうとしている…、という話しのようだ…。

『【イスタンブール=木寺もも子】反目が目立った中東の米同盟国間で雪解けの兆しが見え始めた。サウジアラビアなど4カ国がカタール封鎖の解除に合意してから5日で1カ月を迎え、途絶えていた往来が再開した。サウジ、イスラエル、トルコなどの間でも対話の動きがある。強権国家に厳しい視線を向けるバイデン政権への配慮が影響しているとみられる。

「ようやく主要市場のサウジで視聴してもらえるようになった」。カタールに拠点…

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カタールに拠点を置くアラビア語のスポーツ専門テレビ局に勤めるムハンマド・アッリさん(41)は喜ぶ。2017年の断交以降、放送できなくなった同局の番組は1月半ばからサウジのテレビでも映るようになった。

1月5日にカタールとサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4カ国が国交回復で合意して以降、正常化は徐々に進んでいる。地上の国境開放に加え、主要な直行便の運航が再開した。新型コロナウイルスの影響で往来は制限されるが、一部の離散家族らの再会も実現した。

イランと敵対する米国にとって、中東の同盟国同士の対立は好ましくない。カタール航空は空域の封鎖解除を受け、サウジやUAEの空域を迂回するためにイラン上空を通過していたこれまでの飛行ルートを改めた。カタールが17年以降、イランに支払っていた通航料は年1億㌦(約100億円)とされる。

サウジはカタール封鎖の解除を受け入れたほか、20年11月下旬にはムハンマド皇太子がイスラエルのネタニヤフ首相、当時のポンペオ米国務長官と極秘裏に会談したと報じられている。サウジはイスラエルと国交を正常化したUAEなどアラブ諸国の輪に加わっていないが、水面下で交渉が進んでいる可能性がある。

カタールと密接な関係にあるトルコとも対話の機運が出てきた。カタール政府高官は1月、サウジとトルコの間を「仲介する用意がある」と述べた。20年12月には3月以降途絶えていた主要路線のドバイ(UAE)―イスタンブール(トルコ)便の運航が再開。トルコ側でも政権系メディアでサウジなどへの好意的な報道が目立ち始めた。

もっとも、本格的な和解は遠いとの見方は根強い。米中東研究所のマイケル・セクストン研究員は「カタール封鎖に至った対立点は何一つ解消していない」と指摘する。サウジやUAEはカタール・トルコ陣営が支援するイスラム教原理主義組織「ムスリム同胞団」を敵視する。それぞれが反対勢力を支援するリビア内戦でも、一度は合意した外国勢力の退去が進んでいない。