スリランカ、日印協力の港湾開発 一方的に計画変更

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『【ムンバイ=早川麗】スリランカ政府は、日本とインドが協力することで合意した最大都市コロンボの港湾開発事業の計画を変更し、自国だけで開発する方針を決めた。港湾の労働組合が3カ国の共同開発に反発していたため。一方的な変更の決定には日印とも不満を示しており、スリランカは両国との関係が悪化する恐れがある。

スリランカが変更を決めたのは、2019年5月に日印との3カ国で覚書を交わしたコロンボ港の東コンテナタ…

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スリランカが変更を決めたのは、2019年5月に日印との3カ国で覚書を交わしたコロンボ港の東コンテナターミナル(ECT)の共同開発だ。ECTの開発・運営会社にスリランカが51%、日印は49%を出資する内容で、21年1月にはスリランカのラジャパクサ大統領が計画通り開発を進める考えを示していた。インドの財閥アダニ・グループが参画することも明らかになっていた。

ところが1日の閣議決定では「ECTはスリランカ港湾公社が全額出資で運営する」とした。在スリランカ日本大使館の幹部は「一方的な内容の決定であり、遺憾だとスリランカ政府に伝えた」と話した。印PTI通信によるとインド政府も「すべての関係国が合意に従うべきだ」と強調し、履行を求めている。

ECTを3カ国で開発する計画については20以上ある港湾の労働組合がストライキを起こすなど強く反発し、撤回を求めていた。今回の閣議決定にはこうした内政問題が背景にあるが、中国の影響力を指摘する見方も出ている。

スリランカ政府は併せて、ECTでなく西コンテナターミナルの開発で日印と協力する考えも示したが、日印は困惑している。「西コンテナと言われても何の情報もなく、正式に提案も受けていない」(在スリランカ日本大使館)

スリランカは20年9月、日本の支援で建設を計画していた2500億円規模の鉄道整備事業も閣議で中止を決めた。

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