https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR01CX00R00C21A2000000
『【ベルリン=石川潤】ドイツのメルケル首相は1日夜(日本時間2日未明)に開いた記者会見で、新型コロナウイルスに対するワクチンについて、9月末までにすべての市民に接種の機会を提供できるとの考えを示した。ドイツではワクチンの接種が遅れているとして政府への批判が高まっていた。今後の迅速な対応を約束し、不満を抑える狙いがありそうだ。
各州首相、製薬会社などが参加した会議の終了後、メルケル氏は「第3四半期の終わり、つまり夏の終わり」までに全市民にワクチンを提供できると約束した。ドイツで生活する7300万人の成人に必要なワクチンを確保できる見込みだという。子供への接種は今のところ予定していない。
ドイツではレストランや商店、学校などを閉鎖するロックダウン(都市封鎖)が続いている。新規感染者数は足元で減少しつつあるが、感染力の高い変異ウイルスへの警戒もあり、コロナ危機の収束につながるワクチンへの期待が高まっていた。
ワクチンの接種はイスラエルなどが先行しており、ドイツは英国や米国にも後れを取っている。ドイツは9月に連邦議会(下院)選挙を控えており、ワクチン接種で混乱が続けば選挙戦にも影響が及びかねない状況だ。
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