ロシア全土の抗議デモ 拘束者5000人超に

ロシア全土の抗議デモ 拘束者5000人超に
反体制派指導者の釈放訴え 政権、力で抑え込み
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『【モスクワ=石川陽平】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求めて1月31日に同国各地で開かれた抗議集会は、モスクワ時間同日深夜(日本時間月1日早朝)までに治安当局による拘束者が合計で5000人を超えた。プーチン政権は治安部隊を大量に投入し、力で抗議運動を抑え込む姿勢を鮮明にした。

抗議集会は1月23日に続いて2週連続で週末に開かれた。人権団体OVD―インフォによると、モスクワ時…

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人権団体OVD―インフォによると、モスクワ時間31日深夜の時点で、拘束者数は全国の80以上の都市で合計5045人となり、モスクワだけで1616人が拘束された。ジャーナリストも約60人拘束された。

前回の23日の抗議集会に関連して拘束されたのは29日時点で少なくとも4033人とされた。31日の拘束者数はこれを上回り、2000年に始まったプーチン体制下で1日の拘束者数としては最多になったようだ。経済の低迷や不公正さへの不満が広がる中、政権が強硬姿勢に一段と傾き、抗議運動の参加者も一部で過激になりつつある。

プーチン政権は無許可の抗議集会を「違法だ」として、開催阻止に動いた。モスクワでは反体制派が抗議集会を予定していた中心部がほぼ封鎖され、数千人が別の場所で行進したり小規模な集会を開いたりした。モスクワの参加者数は約4万人と推定された前回よりも少なかったとみられるが、それでも拘束者数は増加した。

政権が毒殺を謀った疑惑があるナワリヌイ氏は17日、療養先のドイツから帰国直後に司法当局により身柄を拘束された。翌日、30日間の勾留が決まった。2月2日には過去の有罪判決に基づく執行猶予を実刑に切り替えるかどうかを審理する裁判が予定され、支持者の危機感は募る。

プーチン政権が反体制派支持者による抗議集会を徹底的に封じる姿勢を示したことには、欧米諸国を中心に批判の声が一段と高まりそうだ。

ブリンケン米国務長官は31日、「2週連続で平和的なデモ参加者やジャーナリストに厳しい戦術を取ったことを批判する」とツイッターに投稿した。26日には主要7カ国(G7)外相がロシアにナワリヌイ氏の釈放を求める声明を発表した。