WHO調査団、中国側と対面協議 武漢研究所も調査へ

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『【大連=渡辺伸】新型コロナウイルスの発生源を調べるため、中国湖北省武漢市に派遣された世界保健機関(WHO)の国際調査団が29日、本格的な調査に乗り出した。中国側と対面協議を始め、今後は市内にある市場や研究所を訪問する。最初の感染者が出たとされる時期から1年以上が経過し、実態解明がどこまで進むかは未知数だ。

29日午前、調査団が拠点とするホテルの周辺は警戒態勢が敷かれ、小型バス3台に分乗した中国側…

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29日午前、調査団が拠点とするホテルの周辺は警戒態勢が敷かれ、小型バス3台に分乗した中国側の関係者とみられるグループが到着した。両者は今後の訪問計画などについて議論した。ロイター通信によると、調査団は29日、感染流行初期の患者に対応した市内の病院も訪問した。

調査団は欧米やアジアの専門家10人程度で構成し、日本の前田健・国立感染症研究所獣医科学部長も含まれる。オランダの専門家、マリオン・クープマンス氏は29日にツイッターで「(隔離中の)長期間に及ぶズームによる会議の後、(実際に)会えるのは良いことだ」とコメントした。

調査団は今月14日に武漢市に到着し、28日に2週間の隔離措置を終えた。この期間中、中国側の関係者とオンラインで情報交換をしてきた。

今後は最初に集団感染が発覚した華南海鮮卸売市場のほか、トランプ前米大統領らが新型コロナの発生源と主張してきた武漢ウイルス研究所などを調査する。期間は約2週間になるとみられる。

中国には世界的な流行の責任追及を避けたいとの意図がうかがえる。「中国で最初に感染が見つかったからといって、発生源とは限らない」。中国外務省は一貫してこう主張し続けている。

中国疾病予防コントロールセンターの専門家も現地のメディアの取材に対し「武漢市の大規模な感染は海鮮市場で始まったが、輸入水産品が引き起こした可能性がある」と強調している。