メキシコの20年GDP、8.5%減 世界恐慌以来の悪化

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29E3W0Z20C21A1000000/

『【メキシコシティ=宮本英威】メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)は29日、2020年の実質国内総生産(GDP)が、前年比で8.5%減少(速報値)したと発表した。世界恐慌時の1932年(14.8%減少)以来の大幅な落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大で、主力の製造業が振るわなかった。

マイナス成長は2年連続。農業などの第1次産業は2%増だったが、鉱業や製造業などの第2次産業が10.2%減、金融・サービス業などの第3次産業は7.9%減となった。

20年の自動車生産台数は19年比20%減の304万台と、7年ぶりの低水準となった。4~5月に大半のメーカーが工場の稼働を完全に停止したのが響いた。新型コロナ感染抑制のために、営業時間の短縮を迫られた小売りや飲食の閉店も相次いだ。

ロイター通信が事前にまとめたエコノミストのGDP予測は20年通年で8.8%減だった。メキシコ銀行(中央銀行)のジョナタン・ヒース副総裁は「予想よりも良かった」とツイッターへの投稿で指摘した。

20年10~12月期のGDPは、7~9月期に比べると、3.1%増(季節調整済み)だった。前四半期比でのプラスは2四半期連続となった。

中銀が20年12月時点でまとめた21年の実質経済成長率は3.54%と見込まれている。政府によるコロナ対策の財政支出は小規模で、他の新興国に比べて回復が鈍いとみられている。』