「新政権で税金も金利も上がる」 米有権者は心境複雑

「新政権で税金も金利も上がる」 米有権者は心境複雑
試練のバイデン政権(4)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN251YU0V20C21A1000000

 ※ まず新政権の最大の課題は、「国内経済」だろう…。

 ※ 「コロナ」という新手(あらて)が生じたから、いつもの「国内経済刺激策」とは、異なる策が必要となる可能性がある…。

 ※ 「気候変動対策」とか、「グリーン・エネルギー政策」とか、コロナに直撃されている階層の「雇用創出」に効果的なものなのか…。

 ※ かと言って、今さらここで、「戦争を起こす」という策に出るわけにもいかんだろ…。

 ※ 結局は、「トランプ政策の焼き直し」か…。

『中西部アイオワ州、大豆農家のティム・バードールは20日、倉庫にあるテレビに映る新大統領ジョー・バイデンの姿を苦々しい思いで見つめていた。「バイデンになれば税金も金利も上がる。環境規制も厳しくなる。マイナスばかりだ」

前大統領のドナルド・トランプの仕掛けた貿易戦争で手痛い損失を被った農家。かといって民主党の「大きな政府」には拒否感が強い農家が多く、政権交代には複雑な感情が交錯する。ウィスコンシンの別…

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ウィスコンシンの別の酪農家、ミッチ・ブライニッグはトランプ支持をやめたがバイデンにも期待できず、20年11月の選挙を棄権した1人だ。「米国人は団結が必要。今後100日間の政策を見てみようか」とひとまず見守る。

バイデンはトランプ関税で農家や企業が大打撃を被ったと批判し、中西部や東部の農業地帯や「ラストベルト(さびた工業地帯)」を切り崩して大統領選に勝った。それでもトランプから奪還したウィスコンシンなどの州はいずれも僅差だ。来年11月には中間選挙が控える。移ろいやすい有権者の支持をつなぎ留めようと保護主義的な政策に走る。

25日、ホワイトハウス。バイデンは「メード・イン・アメリカ」と書かれた青いスクリーンを背景に演説に臨んだ。署名したのは、政府調達で米国製品を優先する法律「バイ・アメリカン」の運用を強化する大統領令だ。「米国の未来」「すべての米国人労働者」。米国民の愛国心をくすぐる数々のフレーズは、保護主義を志向したトランプの「米国第一」と瓜(うり)二つだ。

バイデンは雇用創出を訴えるときに「組合員の雇用」と付け加えるのを忘れなかった。中西部オハイオ州で暮らす全米自動車労組(UAW)の元組合員、マット・ムーアヘッドはバイデンの大統領就任で「労組が力を取り戻し、労働者層の声が大きくなればいい」と期待を込める。マットは24年間働いたゼネラル・モーターズ(GM)の工場閉鎖に伴い、失業した。

だが労組にはトランプ支持者も多い。中西部インディアナ州のGM工場に勤務するUAWの組合員デイブ・グリーンは「労組内の分断は根深い。組合員の半分はトランプ支持者だ」と打ち明ける。支持層の亀裂は米国の団結を訴えるバイデンの政策を縛る。(敬称略)

永沢毅、鳳山太成、大島有美子、中村亮、野毛洋子、吉田圭織、佐藤浩実、白岩ひおな、野村優子が担当しました。

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