「中国の脅威に対抗」 次期米国連大使、国際協調に転換

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『【ニューヨーク=白岩ひおな】バイデン米大統領から次期国連大使に指名された元国務次官補の黒人女性、リンダ・トーマスグリーンフィールド氏は27日、上院外交委員会で指名承認公聴会に臨んだ。国連で存在感を増す中国は「戦略上の競争相手であり、われわれの安全保障と繁栄、価値観への脅威だ」とし「対抗することを約束する」と明言した。米国が国連への関与を強め、トランプ前政権が掲げた米国第一主義から国際協調路線に転換する方針を強調した。

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トーマスグリーンフィールド氏は35年間の外交経験を持ち、ジャマイカやナイジェリア、スイス、パキスタンなどに赴任した。オバマ政権ではアフリカ担当の国務次官補を務めた。

公聴会では「米国が一貫して(民主主義や人権の尊重といった)価値観に沿って影響力を発揮すれば、国連は平和と安全、集団的な幸福を実現する不可欠な機関となる」と語った。トランプ前政権下では世界におけるリーダーシップが不在だったと指摘し「米国がその地位を手放し、他国にその空白を埋めさせれば、国際社会は苦しみ、米国の利益も損なうだろう」と述べた。

存在感を増す中国に関しては「国連において、国際機関や米国の価値観に反する権威主義的なアジェンダを推進しようとしている」と非難。「中国の成功は米国の継続的な撤退にかかっているが、私の監視下ではそれは起こらない」と述べ、国際機関への積極的な関与を通じて中国の影響力拡大に対抗する考えを明らかにした。「国連決議に有害な言葉を加えたり、国連の重要な地位を自国の人間で埋め尽くそうとしたりする中国の努力に抵抗する」とした。

対中政策をめぐる議論では、2019年10月にサバンナ州立大学で行ったアフリカにおける米中の貿易投資に関するスピーチについての弁明に追われた。演説はアフリカにおける法の支配などで米中が協力し「ウィンウィン(相互利益)」の状況を作り出せると説く内容で、複数の上院議員から中国の政策や意図について楽観的で軟弱すぎると批判の声が上がった。トーマスグリーンフィールド氏は「大きな誤りで、後悔している」と説明した。「私は決して中国に甘くない」と語気を荒らげる場面もあった。

トランプ前大統領が離脱したイランの核開発制限の国際枠組み「イラン核合意」への復帰も焦点となった。トーマスグリーンフィールド氏は「米国が核合意から手を引いて以来、途方もない後退を目の当たりにしてきた」と振り返り「同盟国に支持を働きかけるとともに、ロシアや中国とも落としどころを見つけ、イランに圧力をかけて厳格な合意順守に引き戻す」と語った。イランは核合意の義務履行を相次いで停止し、中東地域の緊張が高まっている。

一方、米国がイスラエルと緊密に協力する方針を前置きした上で、国連人権理事会への復帰や国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出の再開にも意欲を示した。「米国の価値観を支える重要な改革を確実に行うために、私たちはまずテーブルにつく必要がある」と語った。ミルズ米国連代理大使は26日、バイデン政権はイスラエルとパレスチナの「2国家共存」を支持し、トランプ前政権が大幅に削減したパレスチナ支援を復活させると表明した。

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リンダ・トーマス=グリーンフィールド
https://en.wikipedia.org/wiki/Linda_Thomas-Greenfield

『リンダ・トーマス=グリーンフィールド(1952年生まれ)は、2013年から2017年まで米国国務省アフリカ局でアフリカ問題担当国務次官補を務めたアメリカの外交官です。外交官としての仕事に続いて、トーマス・グリーンフィールドはワシントンD.Cのオルブライト・ストーンブリッジ・グループのシニアバイスプレジデントになりました。

ジョー・バイデン大統領は、彼女を次期国連大使に指名した。』

『初期の生活と教育
トーマス・グリーンフィールドはルイジアナ州ベーカーで生まれました。1974年にルイジアナ州立大学で学士号、1975年にウィスコンシン大学マディソン校で行政学修士号を取得。 [3][4]

キャリア
トーマス・グリーンフィールドは、1982年に外務省に入る前に、バックネル大学で政治学を教えました。 [5]

副次官補、人口・難民・移住局(2004-2006年)、リベリア大使(2008-2012)、外務省事務局長、人事部長(2012-2013年)を務めた。 [6][7]また、トーマス・グリーンフィールドは、スイス(米国国際ミッション)、パキスタン、ケニア、ガンビア、ナイジェリア、ジャマイカで外国のポストを開催しました。 [8]

2013年から2017年まで、米国国務省アフリカ局でアフリカ担当国務次官補を務めた。 [9][10]

ロサンゼルス・タイムズによると、2017年に彼女は「ほぼ4年間で国務省高官とキャリア専門家の粛清」の一環としてトランプ政権によって解雇された。 [11]

2020年11月、トーマス・グリーンフィールドは、米国国務省に関連する移行活動を支援するために、ジョー・バイデン次期大統領の代理店審査チームのボランティアメンバーに任命されました。 [12][11] 11月24日、バイデンは、次期国連大使に指名し、内閣と国家安全保障会議に彼女を含める計画を発表した。 [13][14]

2020年11月時点トーマス・グリーンフィールドはオルブライト・ストーンブリッジ・グループの上級副社長から休職中です。 [15]』