米共和党上院トップ「トランプ氏が扇動」 議事堂占拠で

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『【ワシントン=芦塚智子】米共和党上院トップのマコネル院内総務は19日、6日に起きたトランプ大統領の支持者による連邦議会議事堂占拠事件について「(トランプ)大統領や他の影響力を持つ人々に扇動された」と発言した。同事件を巡る上院のトランプ氏弾劾裁判に影響を与える可能性がある。

マコネル氏は上院本会議で「暴徒はウソをすり込まれていた」と述べ、大統領選で大規模な不正があったとの根拠のない主張を繰り返したトランプ氏らを批判。「我々は団結し、米国ではたとえ一晩でも怒る暴徒たちが法の支配を拒否することはさせないと明言した」と強調した。

マコネル氏は弾劾裁判での共和党の票に大きな影響力を持つ。同僚への書簡で「どう票を投じるかの最終決断はしていない」と伝えたと報じられている。

下院が採択した弾劾訴追の決議は、議事堂占拠事件で「暴力を扇動」した責任を問うと明記している。下院では共和党議員10人が決議賛成に回った。上院(定数100)での弾劾裁判で「有罪」を認定するには出席議員の3分の2の賛成が必要で、共和党から最低17人は賛成に回る必要がある。

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中林美恵子
早稲田大学 社会科学部教授
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別の視点 議会人として主流派であるマコネル上院院内総務は、二階幹事長に例えると分かり易いといわれる。制度が違うので一概にはいえないが、何となく名前を並べやすい両者だ。そのマコネル氏、我慢に我慢を重ねる辛抱強さがある。振り返れば、1月5日のジョージア州決選投票を前にコロナ対策として2,000ドルの現金給付を突如ぶち上げて、民主党を利したのはトランプ氏。同州の州務長官に選挙結果を覆すよう電話で圧力をかけて支持を失ったのもトランプ氏。そのせいもあって民主党には望外の同州勝利となり、結果的にマコネル氏は多数派院内総務から少数派院内総務に転落。それでもトランプ氏問題に粘り強く、計算づくで向き合おうとしている。
2021年1月20日 10:40いいね
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秋田浩之
日本経済新聞社 本社コメンテーター
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ひとこと解説 今朝、ポッドキャストで米議会担当の米政治記者のレポートを聴いていたら、共和党幹部の「本音」について話していました。それによると、同党幹部は人気があるトランプ氏に逆らえず、これまで支えてきた。しかし議会が襲撃されるに至って彼に憤り、早く政界から去って欲しいと思っている党幹部が増えているとのことです。
 議会襲撃によってトランプ氏の全米支持率が下がるなか、共和党指導部はいまが「手切れ」のタイミングだと考えているのかもしれません。マコネル氏は暗にそんな合図を発信したのだと思います。ただ、党所属議員にはなおトランプ支持派も多く、党内をまとめられるかは別問題です。
2021年1月20日 11:36 (2021年1月20日 11:37更新)
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