ロシア当局、反体制派ナワリヌイ氏の30日間勾留決定

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『【モスクワ=小川知世】ロシア司法当局は18日、療養先のドイツから帰国直後に拘束した反体制派指導者のナワリヌイ氏を逮捕し、30日間勾留すると決定した。国営テレビなどが伝えた。同氏の弁護士は決定は違法だと訴えている。欧米は即時釈放を求めており、国内外でプーチン政権に対する批判が強まりそうだ。

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ナワリヌイ氏を巡ってはロシア当局が2020年8月に猛毒の神経剤で毒殺を図った疑いが指摘されている。同氏は17日にモスクワ郊外の空港に到着後に拘束された。18日に移送先の警察署で裁判が開かれ、2月15日までの勾留が言い渡された。

ナワリヌイ氏は「ここで起きているのは最大限の無法だ」と述べ、支持者に抗議を呼びかける動画をSNS(交流サイト)で公開した。同氏の弁護士は開廷が直前に通告され、大半の報道陣が傍聴を認められなかったなどと問題点を指摘し、上訴する方針を示した。

ロシアはナワリヌイ氏の毒殺未遂を否定してきた。当局は拘束の理由として、治療でドイツに滞在していた同氏が過去に受けた判決を巡り、執行猶予期間中の出頭を怠ったとしている。判決を実刑に切り替えるかの決定が2月上旬にも下される予定で、身柄の拘束が長期化することも予想される。

今後はナワリヌイ氏の処遇を巡る抗議がどこまで広がるかも焦点となりそうだ。18日には警察署の前で支持者が即時釈放を訴えた。同氏陣営は23日に全国で抗議を呼びかける方針を示した。欧米からのさらなる批判も必至だが、ラブロフ外相は18日、「わざと外交問題にされている。ロシアの法律に関わる話だ」と述べ、当局の対応に問題はないとの見解を示した。

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秋田浩之
日本経済新聞社 本社コメンテーター
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ひとこと解説 なぜ、拘束される危険が明白なのにロシアに帰国したのか。当初、多くの人々はナワリヌイ氏についてそう思ったでしょう。私もその1人です。
ただ、よく考えてみると、次のような計算が彼には働いているのでしょう。
自分を再び暗殺しようとすれば、プーチン政権は世界から袋叩きにあう。自分が殺されれば、ロシア国内では反体制派の「殉教者」となり、反プーチン活動がさらに燃え広がる。このため、拘束されても、殺されることはないはずだ、、、。
ロシア当局による30日間勾留の決定が、こうした彼の計算が正しいことを示しているのかどうか。プーチン氏の次の一手を見ないと、まだ分かりません。
2021年1月19日 9:00 (2021年1月19日 9:04更新)
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