東南ア、中国製ワクチンへ傾斜 フィリピンは50万回分

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『【マニラ=遠藤淳】東南アジア諸国が新型コロナウイルスの中国製ワクチンへの依存を高めている。フィリピンのロクシン外相は16日、マニラで会談した中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相から50万回分のワクチンの無償提供を伝えられた。11日から王氏が歴訪したミャンマー、インドネシアなども中国製を歓迎する。南シナ海の領有権問題などで東南アジア側の反発を抑えたい中国の狙いが透ける。

ロクシン氏は会談の冒頭で「…

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・ロクシン氏は会談の冒頭で「コロナ後の世界経済で中国の役割は欠かせない」などと王氏を持ち上げた。フィリピンが調達するワクチンの2割は中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製になる見通し。米ファイザー製に次ぐ規模だ。

・王氏は11日にはミャンマーで30万回分の中国製を提供すると表明。インドネシアは王氏が滞在した13日にシノバック製ワクチンの接種を始めた。これまでに確保した約2億3000万回分のワクチンの半分以上を同社から調達する。技術移転を受け、国内生産も目指す。

・2020年10月に王氏が訪れ、ワクチン供与を約束したマレーシアでは12日、地場製薬大手ファーマニアガがシノバックとワクチン購入契約を結んだ。タイはシノバックのワクチン200万回分を調達することで既に合意。地元メディアによると、カンボジアではフン・セン首相が15日、中国製ワクチンを100万回分調達すると発表した。

・一方、中国製を巡っては安全性や効果を懸念する声がある。インドネシアの民間団体が20年10月に実施した世論調査では、シノバック製ワクチンを「接種したい」という回答は31%にとどまった。