シンガポール輸出、コロナ禍でも増加 2020年

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『シンガポール政府は18日、2020年の輸出額が1724億シンガポールドル(約13兆4200億円)と19年に比べ4.3%増加したと発表した。世界的な半導体需要の増加を受けて、集積回路やトランジスタなど電子部品の輸出が好調だったためで、コロナ禍でも増勢を維持した。

シンガポールは半導体関連の工場が集積し、電機製品や部品が輸出額の2割超を占める。直近の20年12月の電機製品の輸出が13.7%増え、全体の伸び(6.8%増)をけん引するなど、20年は主力の半導体関連製品の底堅さが目立った。精密機械や医薬品といった電機製品以外の輸出額も前の年を上回った月が多かった。新型コロナウイルスの感染拡大で20年の世界経済は減速したものの、シンガポールの輸出は19年の9.2%減から20年は増加に転じた。

国別では対米輸出が38.3%増の299億シンガポールドルと大幅に伸びた。米中の貿易摩擦によって、中国から輸出していた製品生産の一部をシンガポールなど東南アジアが代替する事例が増えているとみられる。これまで首位だった中国を抜き、米国が最大の輸出相手国となった。欧州連合(EU)や台湾、日本向けの輸出も増加した。

世界の半導体市場は21年も拡大する見通しで、マレーシア系証券会社メイバンク・キムエンはシンガポールの21年の輸出が20年に比べ3~4%増加すると予測する。政府は21年の国内経済の成長率が4~6%に達するとみており、貿易の拡大が景気回復を後押しする見通しだ。ただ、新型コロナのワクチン接種が進まず、世界経済の回復が遅れれば、シンガポールの輸出が伸び悩むリスクも残っている。

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