IAEA、イランが核物質の研究開発に着手と報告

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『【ウィーン=細川倫太郎】国際原子力機関(IAEA)は13日、イランが核燃料物質であるウラン金属の研究開発に着手したと加盟国に報告した。ウラン金属は核兵器製造のために用いられることが多い。核合意からの逸脱をさらに拡大した格好で、早期の制裁解除を求め国際社会に揺さぶりをかける狙いがありそうだ。

IAEAは、イランが同日付の書簡でウラン金属の研究開発のための関連設備を設置したとIAEAに通知したと説明した。イランのガリババディ駐ウィーン代表部大使もツイッターへの投稿で、テヘランの研究炉向けに「第1段階として天然ウランを使ってウラン金属を製造する予定だ」と指摘した。

欧米などとイランが2015年に結んだ核合意は、制裁解除の代わりにイランの核関連活動を大幅に制限する内容だ。ロイター通信によると、核合意によってウラン金属の研究開発は禁じられている。ウラン金属は核兵器製造に使用されることが多く、国際社会の緊張が高まるのは必至だ。

トランプ米政権は18年に一方的に核合意から離脱し、イランへの経済制裁を再開した。これに反発するイランは核合意で定められた制限を次々と逸脱している。1月上旬には濃縮度20%のウラン製造に着手した。濃縮作業は急速に進んでいるとみられ、20%まで上がれば核兵器級である90%への到達は容易になるとされる。

バイデン次期米大統領は核合意への復帰に意欲を示すが、イランの核合意の厳密な履行を前提としている。イランが逸脱を拡大すればするほど、不信が深まるのは避けられず、米国の核合意の復帰への道のりは険しくなる。

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