〔兵頭二十八氏のサイトからの情報〕(その2)

 ※ インド社会の「実相」に触れている、貴重な情報だ…。

 ※ インドにおける、ヒンドゥーとイスラムの相克の問題は、押さえておいた方がいい…。

 ※ ヒンドゥー教は、「階級肯定」宗教だから、「階級・階層の固定」の側面があることも、承知しておいた方がいい…。

 ※ モディの「ヒンドゥー至上主義」には、そういう危うい側面が存在している…。

 ※ コロナは、どこの国においても、「社会的弱者」階層を直撃するから、インドにおいては、カーストの問題…、貧困の問題…、感染症による「生命(いのち)」の問題…、が噴出することになる…。

 ※ こういう「パンデミック」は、日ごろ覆い隠されていた、その社会に存在する「社会的な問題」を、白日の下に晒し、その解決を「緊急に迫る」ことになる…。

 ※ オレらが目の当たりにしている、世界のあちらこちらで生じている「光景」とは、そういう姿だ…。

 『Vasudevan Sridharan 記者による2018-10-9記事「Tata Nano: End of the road for ‘world’s cheapest car’」。
  ※「タタ」という姓は、イスラムへの改宗を拒んでインドまで逃げて来たペルシャ人の一団が起源らしい。だから軽口を言えば自動車に「マツダ」と名付ける資格だってあるわけだ。ペルシャは9世紀まではゾロアスター教圏だったが7世紀いらいの地球気候寒冷化でビザンツとの抗争に疲弊していたところをアラブ人によって徐々に切り崩された。ゾロアスターが辺境パルティア族を切り捨てていたので恨んだパルティアがアラブと組んで叛いたのが致命的だった。余談ついでに。トルコはイランを征服したイスラムが北と西へ拡張して行く過程で、ペルシャ人のあとからイスラム化される。それ以前のトルコ人の宗教は「テングリ」教というアニミズムだった。同じスンニ派であってもトルコ人の文化ベースには「テングリ」があるため、トルコからは原理主義テロリズムは出ないのだという。

  「タタ ナノ」は世界でいちばん廉価な四輪自動車として2008年から売られてきた。だが2018-6月に製造を停止した。
 この「ナノ」を造って売ろうと考えたのは、先代社長のラタン・タタ。
 雨に塗れた道路上で、2輪バイクに一家4人が乗って移動しているのを見かけて、思いついたという。

 新車の自動車を10万ルピー(2008年の価値で1900米ドル)で市販できれば、全インド世帯が自動車オーナーになれるだろうと彼は夢見た。 ※1980年代にスズキのアルトが47万円で新発売されたと記憶する。そのさらに半値と思えばいい。

 「タタ ナノ」は総計30万台売れた。その7割は、発売開始から4年の間に売れている。

 インドは階級社会であった。低価格車は、低カーストであることを、社会的に意味してしまったのだ。だから人気が爆発せず、失速した。

 タタはインドの自動車メーカーとしては三番目の規模の会社だが、タタというブランドにも、低層のイメージがついてしまった。

 国外からは、比較的に低廉なコンパクトカーが数種、輸入されている。経済が発展し、購買力の増した消費者は、そっちの「ちょい豪華」を選好するようになっている。

 タタは、廉価版の電気自動車に刷新のチャンスがあるかもしれないと考えている。
   ※ところが電気四輪車は電気二輪車ほど安価に製造することはできなかったのである。めでたくなしめでたくなし。』