米民主、トランプ氏の弾劾決議案提出へ調整 米報道

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『【ワシントン=中村亮】米下院民主党がトランプ大統領の弾劾決議案を提出する方向で調整していることが8日、明らかになった。複数の米メディアが報じた。トランプ氏が連邦議会議事堂への乱入を扇動して民主主義を攻撃したと判断し、大統領として不適格だとの見方を強めている。

11日にも決議案を提出して早ければ週半ばに本会議で採決する案が浮上している。決議案はトランプ氏が議会乱入を扇動しただけでなく、南部ジョージア州の当局者に電話で大統領選の結果を覆すよう要求したことも弾劾訴追に相当する不適切な行為だと指摘しているという。決議案に130人以上の民主党議員が賛同している。

民主党のペロシ下院議長は同僚議員に宛てた8日付の書簡でトランプ氏がただちに辞任しなければ「議会が行動を起こす」と説明した。ペロシ氏は7日、ペンス副大統領らがトランプ氏を罷免しなければ、下院で弾劾手続きに着手する構えを見せた。ペンス氏らによる罷免の可能性が小さいとみて、弾劾訴追に傾いている可能性がある。

党内には弾劾訴追への慎重論も出ているという。バイデン次期大統領は米社会の分断修復を掲げるが、弾劾訴追に踏み切れば党派対立が激しくなる恐れがある。バイデン氏は8日、東部デラウェア州で記者団に対し「議会が実行すると決めることは議会が決める」と語り、弾劾への賛否を明らかにしなかった。

下院は2019年12月、「ウクライナ疑惑」を受けてトランプ氏を弾劾訴追した。過去にはアンドリュー・ジョンソン、クリントンの両元大統領が弾劾訴追されたが、弾劾を2回された大統領はいない。

民主党が今月20日に任期切れを迎えるトランプ氏を少しでも早く退任させるべきだと考えるのは、トランプ氏が民主主義や安全保障に対する脅威だとの見方を強めているからだ。

ペロシ氏は8日の書簡で「抑止の効かない大統領という緊急事態ほど危険なものはない」と指摘した。同日午前に米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と電話し、トランプ氏が核兵器使用に必要な発射コードにアクセスしたり、核攻撃を命じたりする事態を避けるための予防策を話し合った。AP通信によると、ミリー氏は予防策を講じていると説明したという。

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