[FT]独ダイムラー、EUの排ガス規制を達成 EV販売増

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『独ダイムラーは2020年後半に電気自動車(EV)やハイブリッド車の販売が急増したため、欧州連合(EU)の二酸化炭素(CO2)排出規制を余裕を持って達成した。未達の場合に科される数百万ユーロの罰金を回避できた。

ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は7日、メルセデス・ベンツブランドで16万台、小型車「スマート」ブランドで3万台の電気自動車を新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に襲われた年に販…

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・ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は7日、メルセデス・ベンツブランドで16万台、小型車「スマート」ブランドで3万台の電気自動車を新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に襲われた年に販売したと発表した。

・ダイムラーは20年の大半を通じてCO2排出削減で後れをとっていたため、罰金を課されると見られていた。

・同氏は下半期に電気自動車の販売が「とてつもなく増えた」おかげで規制を達成できたと話した。

・ダイムラーの最も近いライバルである独BMWも、ハイブリッド車の販売が好調で規制を達成した。また独フォルクスワーゲン(VW)はほぼ達成できるとの見通しを示した。

・一方、英ジャガー・ランドローバーはダイムラーやBMWの5分の1の規模のため大企業より緩やかな規制を課されているが、達成できず罰金を支払うことになった。

走行1キロあたりCO2排出量を約95グラム以下に規制

・20年に導入された規制では、欧州の自動車メーカーは新車の走行1キロメートルあたりのCO2排出量を平均で約95グラム以下とすることを義務付けられている。大型車種を持つメーカーは多少基準が緩やかになる。

・移行期間中の措置として、完全な電気自動車の20年の販売台数は2倍にカウントされる。

・新型コロナのパンデミックで欧州のほぼ全域で昨年、自動車販売が数週間停止したが、販売店が営業を再開すると独仏を含む数カ国が提供する補助金制度に後押しされ、電気自動車の需要が急増した。

・多くのメーカーは罰金を避けるため電気自動車メーカーなどと提携している。欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は米テスラと、米フォード・モーターはスウェーデンのボルボ・カーと提携しているが、適切なパートナーを見つけられないメーカーもある。

・ダイムラーのメルセデス・ベンツブランドの電気自動車「EQ C」は欧州各地でロックダウン(都市封鎖)が始まる数カ月前に発売されたため、20年上半期の販売は振るわなかった。

EU規制達成のため米販売開始を延期

・同社はEU排ガス規制を達成するため「EQ C」の米国での販売開始を延期した。

・欧州の環境団体「トランスポート&エンバイロメント」によると、同社はガソリンを大量に消費する多目的スポーツ車(SUV)に売り上げの多くを頼っているため、20年上半期が終わった時点で走行1キロメートルあたり9グラム規制を上回っていた。

・ケレニウス氏は20年第4四半期だけで排ガス規制適合車を約8万台販売したと述べた。「EQ C」や「スマート」の販売が急増したのに加え、「プラグインハイブリッド車の需要が急拡大した」という。

・またスウェーデン人の同氏は、メルセデス・ベンツの旗艦車種「Sクラス」の電気自動車「EQS」など4モデルを新発売する予定があり、21年の排ガス規制は楽に達成できるとの見通しを示した。

・EU当局はダイムラーの20年の規制達成を年内に最終的に確認する予定だ。

By Joe Miller and Peter Campbell

(c) The Financial Times Limited 2020. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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