https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN070X60X00C21A1000000
『欧州連合(EU)は6日、ベネズエラの野党指導者グアイド氏を「暫定大統領」として法的に認めない方針を明らかにした。ベネズエラで5日に与党が多数を占める国会が発足し、グアイド氏は国会議長の職と暫定大統領を名乗る根拠を失っていた。
EUは6日に発表した声明で20年12月に実施された国会議員選が「国際基準を満たしていない」として、新たに発足した国会を「民主的でない」と批判。引き続き15年の国会議員選で選ばれた野党の元議員らと今後連携する姿勢を示した。一方、グアイド氏について暫定大統領の呼称を使わず、他の野党指導者と同列に扱った。トランプ米政権は引き続きグアイド氏を暫定大統領として認めるとしており、米欧で対応が分かれた。
もっとも、EUは独裁体制を構築したマドゥロ政権に対して厳しい態度を崩していない。権力移行のための「平和的で包括的な、持続可能な解決策」を要求。これに従わない場合、追加制裁を科すと示唆した。(外山尚之)
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