高速鉄道の建設計画撤回 シンガポール・マレーシア

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『【シンガポール=中野貴司】シンガポールとマレーシア両政府は1日、両国を結ぶ高速鉄道の建設計画を撤回すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化などを受け、両国が計画見直しを協議してきたが、交渉期限の2020年12月末までに合意できなかった。

シンガポールのリー・シェンロン首相とマレーシアのムヒディン首相が共同声明で明らかにした。高速鉄道計画はシンガポールとマレーシアの首都クアラルンプ…

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・高速鉄道計画はシンガポールとマレーシアの首都クアラルンプール間の約350キロメートルを90分で結ぶ構想で、2013年に両国が建設で正式に合意した。18年の政権交代でマレーシア首相に就いた当時のマハティール氏が計画の見直しを主張し、20年5月末まで計画を凍結した。その後、マハティール氏の辞任を受け、20年3月に首相に就いたムヒディン氏の政権がシンガポール側と再協議を進めたが、折り合えなかった。

・リー氏とムヒディン氏は1日の声明で「両国は良好な関係を維持し、両国間の接続性の強化も含めた様々な分野で密接に協力し続ける」と強調した。ただ、両国間の往来を増やし、沿線開発を通じて大きな経済効果も期待できた高速鉄道計画の撤回は、両国を結ぶ経済圏をさらに発展させる芽を摘むことになる。マレーシア政府は今後、マレー半島を縦断する国内鉄道に計画を修正し、建設の可能性を探る可能性がある。

・シンガポール運輸省は1日、マレーシア側が見直しを求めた建設計画が失効することで「マレーシア政府は合意契約に基づき、これまでに生じた費用をシンガポール側に補償する必要がある」との声明を発表した。高速鉄道計画には、日本や中国の企業連合も入札参加に関心を示していた。