医療体制立て直し急務 東京感染1337人、病床逼迫近く

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『東京都内の新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。31日は前日から4割増の1337人となって感染が急激に拡大した。入院患者も増え続け、守れる命を守れなくなる「医療崩壊」が現実味を帯びる。病院や診療科の壁を越えた連携など医療体制の立て直しが急務だ。

新規感染者の1%が重症化する傾向があるとされ、31日に確認された1337人の患者のうち、およそ13人が将来、重症化する計算になる。陽性が判明し…

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・陽性が判明してから人工呼吸器の装着までは平均で約7日。重症者がさらに増加する「未来」はほぼ確実だ。

・都は重症用に220床を確保するが、31日時点で重症患者は89人。今後1週間、同じペースで感染者が出れば90人程度の重症者がさらに発生する可能性がある。

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・「2週間後を待たずに確保した病床を超える可能性もある。破綻の危機にひんする」。都の「モニタリング会議」に参加する専門家は警鐘を鳴らす。

・入院患者は31日時点で2594人となり、1カ月で900人以上増えた。30日に開かれた都の「モニタリング会議」では医療体制に対する強い危機感が示された。都は3500床を確保している。ただ12月の感染者は計1万9245人と過去2番目に多い水準だった11月の9850人のおよそ2倍に上り、病床確保が追いつかない。

・救急患者の受け入れが難航し、手術が延期されるなど、通常の医療体制への影響が出てきている。30日のモニタリング会議でも「年末年始以降、通常の医療の再開に対する影響が強く危惧される」(専門家)との声があがった。都内の大学病院の救命救急センター長は集中治療室が埋まり「コロナ以外の重症患者の救急搬送の依頼を断ったことがある。あきらめなくてはいけない患者もいる」と説明する。

・順天堂医院でコロナ対応を担う内藤俊夫・総合診療科教授は「新規感染者の中からどれほどの人が入院するのかが重要だ」と話す。同院では重症用10床を含む30床をコロナ対応として確保しているが、病床が空いてもすぐに埋まる状況だ。

・大病院や公的病院などに負担が集中している。経営への打撃を恐れ、受け入れに慎重な民間病院も多い。病院の経営主体などの垣根を越えて人材を融通し、幅広い診療科の医療スタッフに可能な範囲で協力を求めるなど、国内の医療資源をフル活用し、医療体制を再構築する必要がある。

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