株式時価総額、世界で15兆ドル増 中銀緩和マネーが支え

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『2020年は世界的な株高となった。世界の上場企業の株式時価総額は100兆ドル(約1京円)を超え、1年間で約15兆ドル増えた。支えとなったのが、新型コロナウイルスの経済影響を抑えるために世界の中央銀行がとった金融緩和策だ。主要9中銀の資産は9.7兆ドル膨らんだ。日経平均株価は年間で16%(3787円)高で今年の取引を終えた。

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・世界株高の起点となった各国中銀の金融緩和策では、米連邦準備理事会(FRB)は3月に緊急利下げに踏み切り、国債や住宅ローン担保証券(MBS)、社債の購入といった量的緩和策を打ち出した。欧州中央銀行(ECB)も、12月にコロナ危機対応の資産購入の特別枠を増やすなど追加緩和を繰り返した。

・日銀は4月の金融政策決定会合でそれまで年80兆円としていた国債保有増加額の「めど」を撤廃した。保有残高は20年に63兆円増え、20日時点で545兆円と過去最大となった。

・日米欧に中英加豪スイス、スウェーデンを加えた9中銀の総資産は20年に31兆ドルと1年間で4割以上増えた。世界的に金利が低下(債券価格は上昇)し、米国の10年国債の金利は一時0.5%台に低下、ドイツやフランスの長期金利はマイナス圏に沈んだ。世界のマイナス金利の債券の残高は一時18兆ドルに達して過去最大となり、足元でも17兆ドルを超えている。

・債券での運用が難しくなった投資家の資金は「相対的に魅力を増した株式など他の金融資産に向かった」(フィデリティ投信の重見吉徳氏)。緩和相場が株価を押し上げ、米ダウ工業株30種平均は初の3万ドル超えとなった。低金利下でも高成長が続くとの期待から、米アップルやマイクロソフトなどのハイテク株、テスラなどの環境関連銘柄が特に買われた。

・日銀は上場投資信託(ETF)の購入を3月に年6兆円から12兆円に引き上げた。ニッセイ基礎研究所の推計では保有ETFの時価は足元で47兆円に膨らんだ。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を抜き、実質的に日本株の最大株主になったとみられる。

・日経平均の年末終値は史上最高値を付けた1989年(3万8915円)以来、31年ぶりの高値水準となった。上げ幅は2013年以来7年ぶりの大きさ。

・緩和頼みの資産価格上昇は中銀の政策次第で逆回転しかねない不安定さもつきまとう。持続的な株高には実体経済の回復が不可欠だ。

日銀資産がコロナ対応でさらに膨張、高まる市場での存在感
藤岡徹、伊藤純夫
2020年10月12日 6:14 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-11/QHRTNWDWLU6901

全世界の株式時価総額と名目GDPの比較チャート(データ更新用)【株価水準の分析で重要】
https://finance-gfp.com/?p=5406