https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR292JP0Z21C20A2000000
『【ドバイ=岐部秀光】サウジアラビアの裁判所は28日、2018年から拘束されている女性人権活動家ルジャイン・ハスルル氏にスパイ活動の罪で5年8カ月の禁錮刑を言い渡した。執行猶予付きで拘束からの期間を刑期としてみとめるため、21年3月に仮釈放される見通し。体制への批判をみとめない強硬な姿勢を打ち出す一方、早期釈放で1月に就任予定の米国のバイデン次期大統領に一定の配慮した可能性がある。
ハスルル氏は、女性の自動車運転の解禁を求める活動を続けてきた=ロイター
ハスルル氏は、女性の自動車運転の解禁を求める活動を続けてきた。実力者ムハンマド皇太子は18年に解禁を発表。関係者は「活動家の圧力ではなく自身のリーダーシップで改革を実現したことを演出しようとした」とみる。
米国務省報道官はツイッターで「サウジにおける表現の自由と平和的な活動の重要性をわれわれは訴えてきた」と指摘した。バイデン次期政権での国家安全保障担当大統領補佐官に指名されたジェイク・サリバン氏は「普遍的な権利をうったえただけで有罪となったことは不当であり、問題だ」と述べた。「バイデン政権は人権侵害に対してはどこであろうと立ち向かう」と強調した。
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