黒人差別抗議が投票の原動力 バイデン氏勝利の立役者に

黒人差別抗議が投票の原動力 バイデン氏勝利の立役者に
2020年 衝突の残像③
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2213H0S0A221C2000000

『12月初旬、ニューヨーク州北部ブライトンにある約300棟の住宅が黒人でも保有できるようになった。黒人差別に反対する人権団体の署名運動を受けて、有色人種の住宅保有を制限する規約を住民が変更。同地区で100年近く続いた黒人の住宅差別がようやく解消された。

米国で5月に発生した警官によるジョージ・フロイド氏の暴行死。これをきっかけに広がった「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命は大切だ)」の土壌…』

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・ただ米国では警官による黒人への暴行死は過去に何度もあった。今回、全米に広がる大規模な人種差別抗議運動につながったのは、新型コロナウイルスのまん延があったからだ。

・黒人やヒスパニック(中南米系)は高額な民間の健康保険に未加入の世帯が少なくない。新型コロナが重症化しやすい生活習慣病の問題もある。米疾病対策センター(CDC)によると、黒人のコロナ感染者数は白人の1.4倍、入院患者数は3.7倍、死亡者数は2.8倍にのぼる。ヒスパニックやアメリカ先住民はもっと高い。くすぶっていた黒人やヒスパニックの不満がコロナ感染拡大で爆発した。

・時には暴動や放火にまで発展したBLMは、米大統領選で「ブラック・ボーターズ・マター(BVM=黒人の有権者も大切だ)」と呼ばれる黒人の投票運動につながった。

・「史上最大規模の(黒人)投票促進活動を実施した」。全米黒人地位向上協会(NAACP)のデリック・ジョンソン代表は、全米に20万人のボランティアを派遣して、投票所に行くことを黒人社会に呼びかけた。市民団体が車のない黒人のためにバスで投票所まで有権者を運んだりする草の根運動を繰り広げた。

・大統領選では黒人投票者の87%がバイデン次期大統領に投票した。ヒスパニックの66%、白人の42%を大きく上回り、黒人票がバイデン氏の勝利に結びついた。1992年以来、民主党大統領候補が勝利したことがない共和党の地盤(レッドステート=赤い州)だった米南部ジョージア州では、バイデン氏が事前予想を覆して勝利した。

・BLMをきっかけにした黒人の意識の高まりは、人種の多様性を重視するバイデン氏を次期大統領の椅子に座らせることにつながった。副大統領に選出されたカマラ・ハリス氏は黒人だ。ハリス氏が卒業した黒人教育の名門ハワード大学のウェイン・フレデリック学長は「黒人の社会格差を是正する法律制定のため多くの卒業生を政界に送り込みたい」と語る。

・黒人差別撤廃を訴える動きはデモから大統領選での黒人の投票行動につながった。ただジョージア州アトランタなど黒人が多く居住する地区では、投票所を設置しないなど黒人による投票を妨げるような規制が導入されている。次はバイデン次期政権が人種差別解消へどこまで具体的な政策を実現できるかが焦点となる。

(ニューヨーク=伴百江)

新型コロナ感染の黒人や中南米系、白人の約4倍の入院率 米(2020.11.15 Sun posted at 16:12 JST)
https://www.cnn.co.jp/usa/35162484.html

新型ウイルス、アフリカ系アメリカ人の感染が深刻 「驚かない」と公衆衛生長官
2020年4月10日
更新 2020年4月11日
https://www.bbc.com/japanese/52240100

米の新型コロナ死者、なぜ黒人が多いのか
2020年4月9日 20:34 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3277948?pid=22293598