英アストラゼネカのワクチン、近く承認へ 英紙報道

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR23F160T21C20A2000000

『【ロンドン=佐竹実】ハンコック英保健相は23日の記者会見で、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大が開発する新型コロナウイルスのワクチンについて、承認に必要な全てのデータが当局に提出されたことを明らかにした。英紙インディペンデントは、クリスマス後に英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が同ワクチンを緊急承認する可能性があると報じた。

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英政府は米ファイザーと独ビオンテックのワクチンの接種をすでに始めており、これまでに50万人が1回目を接種した。同ワクチンは3週間を空けて2回接種することで完全な免疫を獲得できる。輸送時などにセ氏マイナス70度前後を保つ必要がある。

アストラゼネカのワクチンは通常の冷蔵庫で保管できるため、より多くの人に行き渡ることが期待されている。英政府は同ワクチンを1億回分確保している。地元紙によると、同ワクチンは1回分あたり3ポンド(約400円)以下を想定。ファイザー(15ポンド)や米モデルナ(28ポンド)よりも低価格となる。

臨床試験(治験)では、最初に1回分の半分の量を投与し、1カ月後に1回分を追加したグループは90%の効果を確認した。2回分を1カ月おきに投与したグループは62%で、平均では70%の効果だった。90%の効果を確認したグループの年齢は55歳以下だったと指摘されたことなどを受け、同社は追加の治験を行っていた。

英国では変異種の感染が広がっているが、世界保健機関(WHO)はワクチンは変異種にも有効としている。今後は各種のワクチンが変異種に対してどの程度の効果を示すかも焦点となりそうだ。』