[FT]真の格差は支配層の中に

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM024A30S0A201C2000000

『米国では再び少数エリートが国を動かそうとしている。大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領は、次期財務長官候補に連邦準備理事会(FRB)の前議長を指名した。国務長官にも名門大学出身で、過去の政権で要職を歴任した官僚を起用し、国家経済会議(NEC)委員長には資産運用大手ブラックロックの幹部を選んだ。

大学を卒業しても必ずしも超一流の仕事に就けるわけではない=AP

彼らは出世階段を上る過程で数多くのライバルを追い落としたはずだ。経営学修士号(MBA)を取得しても金融界で大成できるのは一握りで、ベテラン官僚もほとんどは大統領スタッフまでは昇進できない。一流エリートには及ばないものの、ある程度の成功を収めているため世間からは同情されにくい「負け組」の鬱憤はいかほどか。

今注目される学者ピーター・ターチン氏はそうした鬱憤を定量化し他の要素との関係も調べ、現代の政治対立が起こる理由はエリートの過剰生産だと結論づけた。誰もが高い地位に就けるわけではないのに大卒者が急増した。その結果、自分より成功した仲間にやりきれぬ悔しさを覚える末端エリート集団が生まれる。生活が厳しい時代には、鼻を折られた末端エリートと本当にぎりぎりの生活を強いられている大衆の間に連帯感が生まれるという。

ターチン氏の学説を知れば、トランプ政権誕生について見方が変わってくる。英国の欧州連合(EU)離脱もそうだ。さびれた英国の工業地域に住む労働者階級の白人だけで国民投票の過半数をとることはあり得なかった。EU離脱支持派が十分な票と旗振り役を集めるには、一見裕福な人々を多く取り込む必要があった。』

※ まあ、永遠の課題だろう…。

 フランス革命も、多くの貧困・大衆階級+一部の、「下層の官僚・軍人階級・中産階級・富裕層までいかない資産家」で成し遂げられた…、との分析を見たことがある…。

 世の中が動いていく「動因」、孫子流に言えば「勢」の原因となるもの…、の「探究」「見極め」は、常に怠り無く、やっておかんとな…。