スパコン「富岳」6月に続き連続首位、4冠を達成

https://www.yomiuri.co.jp/science/20201117-OYT1T50148/

『スーパーコンピューター(スパコン)の計算速度を競う世界ランキング「TOP500」で、理化学研究所と富士通が開発した「富岳ふがく」が、今年6月に続いて1位となった。スパコンの研究者らで作る国際会議が17日発表した。日本のスパコンの連続首位は「京けい」が達成した2011年以来、9年ぶり。

計算速度で再び世界一になったスーパーコンピューター「富岳」(神戸市中央区で、6月23日撮影)
 同ランキングは毎年6、11月の年2回発表される。発表によると、富岳の計算速度は毎秒44京2010兆回(京は1兆の1万倍)。2位の米国製スパコンの約3倍となるスピードで圧倒した。4位までの順位は前回と変わらなかった。

 このほか、人工知能(AI)分野で使う計算能力やビッグデータの解析能力など3部門でも1位を獲得し、4冠を達成した。

 富岳は、同じく理研と富士通が開発した「京」の後継機で現在試運転中。21年度の本格運用に向け、心臓部にあたる中央演算処理装置(CPU)をフル稼働させ、能力をアップさせた。

 富岳は既に新型コロナウイルス対策に緊急投入され、唾液の飛沫ひまつの拡散予測などで成果を上げている。21年度以降は公募で選んだ研究テーマで活用し、気象予測や創薬など幅広い分野での利用が期待されている。』