西岡壱誠『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』

『(2020/8/21)
その本は西岡壱誠『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)。著者は現役の東大生。2年前、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』(同)で東大生の読書法をわかりやすく披露し、これがベストセラーになった。その後も『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』(同)を刊行、東大在学のまま思考法や勉強法、その指導法などを教えるビジネスを展開する会社を起業している。

今回の本は東大生の思考法に焦点を当てる。著者は偏差値35から2浪して東大に合格した。その方法論はシンプルで、「頭のいい人のやり方、思考法をパクリまくった」のだという。その思考法を「誰でも再現可能な思考法、もともとの頭の出来に関係なく実践可能なテクニック」として5つの思考回路にまとめたのが本書だ。

著者によれば、東大生の特徴は日常生活の解像度が高いことだそうだ。だから「一を聞いて十を知る」というように物事が相互に関連づけられ、様々な視点で発想することや目的を明確にして説明したり、事の本質をとらえたりすることができる。その思考回路を著者なりに分解すると、原因思考上流思考目的思考裏側思考本質思考の5つになる。

原因思考は物事をすべて結果ととらえ、その原因は何かを知ろうとする思考法。原因を知ることで物事が関連づけられ、丸暗記せずに多くのことを覚えておけるようになる。上流思考は原因と結果より前に、そもそも何があるのかを探る思考法で、背景まで知ることで話を簡単に要約できるようになる。このように5つの思考法を相互につなげ、日常の解像度を高めて、あらゆる局面を学びにつなげることで、問題を解決できる思考力が高まっていくと著者は書く。

※ ここいら辺は、非常に参考になると思われる…。

欄外を活用して、ちょっとした思考法の練習問題を入れたり、思考法を鍛えるのに適した本のブックガイドが本文に合わせて紹介されていたり、参考書と問題集を合わせたような、きめ細かい編集になっている。仕事を始めたばかりの人や、仕事で考えがまとまらなかったり、アイデアが出なくて困っていたりする人には、自分の思考習慣を見直すきっかけになるうえ、もう一歩進んだ学びにつなげていける一冊だ。「このところ大きく売れる本が出ていないが、この本は2週続けてベストテンに入ったので注目している」と店舗リーダーの河又美予さんは話す。』