首位は驚きの利益率53%、ITサービス企業の収益力ランキング

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01409/082800002/

『ITサービス30社の売上高ランキングではNTTデータが前年度比1032億円増の2兆2668億円と、前回調査に引き続き業界トップの座を堅持した。特に伸びたのは法人・ソリューションのセグメントで588億円増えた。製造業向け事業のほか、決済サービス「CAFIS」などのペイメントサービスが貢献した。

まだ2ケタ伸びる大塚商会
 大塚商会が2位、次いでキヤノンマーケティングジャパン、NRI、CTCと続いている。好調な各社の中でも注目すべきは大塚商会の売上高だ。

 2019年度の売上高は8865億円と、2018年度より1267億円増やした。伸び率は16.7%と、ランキング30社の中で最も高い。Windows 7のサポート終了による企業向けパソコンの買い替え需要や消費増税に伴うシステム対応などが貢献した。3位のキヤノンマーケティングジャパンとの売上高の差は約2600億円と前年度から倍増し、大きく突き放す格好になった。

 12位の富士ソフトの業績も伸びが目立った。売上高は13.1%増の2310億円、営業利益は16.4%増の132億円と、それぞれ2ケタの高い伸びを示している。同社は2011年ごろに携帯電話の出荷台数の大きな落ち込みの影響で業績が低迷し、売上高はおよそ1400億円、営業利益が30億~40億円ほどの時期があったが、大きく盛り返した。

 好業績の要因の一つが、自動車や工作機械の組み込みソフト開発だ。「携帯電話向けの組み込みソフトの技術者を自動車向けに転換するなど、地道な活動が実を結んでいる」。経営企画・財務・調達担当の梅津雅史執行役員はこう説明する。

 オービックの利益率は53.7%に
 次は30社の収益力(営業利益率)を見ていこう。ランキング1位はERP(統合基幹業務システム)パッケージ「OBIC7シリーズ」の販売と運用サポート業務を手掛けるオービックだった。同社の営業利益率は2018年度に初めて50%を超えた。2019年度はさらに伸ばして53.7%だった。

ITサービス企業の収益力ランキング
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 成長の要因はERPパッケージと周辺のクラウドを合わせて提供するサービスが受け入れられたことだ。システム運用支援やサポート事業は売上高313億円に対して営業利益210億円と、7割近い営業利益率を誇る。』