チェコ上院議長、台湾の国会で異例の演説

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63299360R00C20A9FF1000/

『【台北=中村裕】台湾を公式訪問中のチェコのミロシュ・ビストルチル上院議長が1日、立法院(国会)で演説した。「(民主主義者の我々には)民主主義を築く全ての人を支える義務がある。互いを支え、協力拡大できることを光栄に思う」と述べた。

チェコのミロシュ・ビストルチル上院議長は1日、台湾の立法院(国会)で異例の演説を行った(台北市)=ロイター
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国交のない台湾との異例の関係強化をアピールした。3日には台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談予定だ。

ビストルチル氏はチェコ政治ナンバー2の地位にあり、経済界など89人の代表団を引き連れ8月30日に台湾入りした。訪台目的を「自由、民主主義を共に守る決意を確認すること」としている。

背景には、中国大陸と台湾は1つの国に属するという「一つの中国」を唱える中国が台湾を威嚇し、統一圧力を強めていることがある。チェコは中国と国交があるが、民主主義に反する行為だとして、チェコ上院は5月、今回の訪台を圧倒的多数で決めた。チェコのゼマン大統領は親中派で国家方針に反するとし、強く反対している。

ロイター通信によると、中国の王毅(ワン・イー)外相は1日、訪問先のベルリンでビストルチル氏の訪台を「レッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と非難した。この発言に先立ち、「重い代償を払わせる。『一つの中国』への挑戦は14億人の中国人の敵になることだ」とも述べ、反発を強めている。』