中国、南シナ海で再び軍事演習 陸空は参加せず

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63021720V20C20A8FF1000/

『【北京=羽田野主】中国の人民解放軍が南シナ海や台湾に近い沖合などの4カ所で再び軍事演習を始めた。これまでとは違い、陸空軍は参加せず、海軍主体の演習にした。国内向けにアピールしつつ米国との緊張が高まらないように配慮している様子がうかがえる。

中国全人代の会期中、人民解放軍代表団の会合に臨む習近平国家主席=20年5月、北京(新華社=共同)
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解放軍は7~8月にも南シナ海や台湾周辺で演習をした。陸海空軍がそろって参加する統合型の訓練だった。今回は海軍だけの演習に絞った点が大きく違う。

北京の軍事関係筋は「民間船舶の立ち入り禁止区域からみて、海軍の艦艇による射撃訓練が中心になる」と指摘する。海軍が毎年各地でやっている射撃訓練をつなぎ合わせて大規模にみせかけているとの分析だ。

中国海事局は南シナ海や台湾に近い広東省の沖合などで24~29日の日程で軍事演習をすると発表している。

中国メディアは米海軍主催で17~31日に実施中の多国間海上演習「環太平洋合同演習(リムパック)」に対抗するねらいがあると強調した。

解放軍関係者は「米艦艇がリムパックに参加するためハワイに向かっているいまが演習の良い機会だ」と話す。米軍が「不在」のいまなら偶発的な衝突や緊張が高まるリスクは小さい。国内向けには強い習近平(シー・ジンピン)指導部をアピールすることもできる。

25日には米中の経済閣僚が貿易を巡り協議した。米中貿易協議の「第1段階合意」を引き続き着実に実施しそのための条件を整えることで一致した。今回の軍事演習はこうした外交日程に水を差さないように配慮した可能性もある。』

迫りつつある中国による南シナ海「防空識別圏」設定(6月4日(木)8時0分 JBpress)
https://news.biglobe.ne.jp/economy/0604/jbp_200604_2245973674.html