ロシア反体制派指導者が重体、毒盛られた可能性

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62857770Q0A820C2FF1000/

『【モスクワ=小川知世】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が20日、西シベリアのオムスクで緊急搬送され、重体となっていることが分かった。病院がタス通信などに明らかにした。同氏の報道担当者は毒物を盛られた可能性があると主張している。

ナワリヌイ氏は飛行機で西シベリアのトムスクからモスクワに移動中に体調不良を訴えた。飛行機が途中で緊急着陸し、現在は意識不明で集中治療室(ICU)にいる。報道担当者は「お茶に毒物が混ぜられたと推測している」と指摘した。同氏は空港のカフェでお茶を飲んだという。

ナワリヌイ氏はプーチン政権の不正を追及する活動で知られる。反政権デモを呼びかけて、繰り返し治安当局に拘束されていた。2019年には拘束中のモスクワの拘置所で顔が腫れるなどして入院し、ナワリヌイ氏側は毒物を盛られた疑いがあると主張していた。

ロシアでは反体制派の活動家らが中毒症状を訴える事例が過去にも起きている。18年には英国で元ロシア情報機関職員のスクリパリ氏の毒殺未遂事件が発生。英国はロシアが関与した可能性が高いと非難したが、ロシアは一貫して否定した。

ナワリヌイ氏は9月13日の統一地方選に向けて、与党「統一ロシア」の候補者の当選を阻止するため、対立候補への投票を呼びかける運動を展開している。トムスクにもこの運動の一環で訪れていた。』

重体のロシア野党指導者、ドイツで治療へ NGOが航空機手配
https://www.afpbb.com/articles/-/3300285?cx_part=top_topstory&cx_position=2


『【8月21日 AFP】ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が何者かに毒を盛られたとみられ、意識不明の重体となっている問題で、ナワリヌイ氏をドイツの首都ベルリンの病院に搬送する救急輸送機が20日夜、同市を出発することになった。独NGOの代表がAFPに明らかにした。

 ナワリヌイ氏は現在、シベリア(Siberia)の病院で治療を受けている。輸送機を手配したNGOシネマ・フォー・ピース財団(Cinema for Peace Foundation)の創設者ヤカ・ビジル(Jaka Bizilj)氏によると、ナワリヌイ氏はベルリンのシャリテ大学病院(Charite University Hospital)に搬送される予定。

 同財団はこれまでもロシアの野党勢力を支援してきた。2018年には、ロシアのパンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」メンバーのピョートル・ベルジロフ(Pyotr Verzilov)さんが毒を盛られたとみられる事件でも、救急搬送を手配。ベルジロフさんはシャリテ大学病院での治療により容体が著しく回復し、およそ10日後に退院した。

 ロシアのドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、ナワリヌイ氏の「早急の回復」を願うと表明。ロシア政府は必要であればナワリヌイ氏の外国への搬送を支援するとした。

 ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相とフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は20日に開いた共同記者会見で、ナワリヌイ氏の容体に懸念を示し、支援を申し出た。

 メルケル首相は、欧州各国首脳が事実関係について「説明を要求する」方針だと言明。「私が聞く限りでは(状況が)あまりはっきりしておらず、この毒物混入に関する状況はより明瞭にすべきだ」と述べた。(c)AFP』