米、元CIA職員逮捕 中国に最高機密漏えい疑い

米、元CIA職員逮捕
中国に最高機密漏えい疑い
https://www.47news.jp/world/5149752.html

米、元CIA職員逮捕 中国に最高機密漏えい疑い
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62741280Y0A810C2000000/

中国でCIA要員12人殺害 スパイ網壊滅的と米紙報道(2017/5/21 22:23)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H2B_R20C17A5000000/

『【ニューヨーク=共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は20日、中国でスパイ活動をしていた米中央情報局(CIA)の情報提供者12人以上が2010年以降、中国当局によって殺害されたと報じた。拘束された人を含めると計18~20人に上り、中国での米国のスパイ網が壊滅的状況に陥ったとしている。

背景について米政府当局者らは、CIA内の二重スパイが裏切ったのか、外国の現地要員に指令を伝えるCIAの通信網が中国側に破られたのか、まだ解明されていないと述べた。

中国で次々と要員が行方不明になることからCIAは11年に徹底調査を始め、CIAの中国を管轄する部門で働いていた元要員が二重スパイだった疑いを強めたこともあるが、逮捕に至る十分な証拠は見つからなかった。この元要員は現在、アジアの別の国に居住しているという。

CIAは中国でのスパイ活動を最優先事項の一つとしているが、対抗する中国の公安組織が強力なため、情報源の拡大は難航しているという。』

中露で米国スパイ網が大打撃の恐れ CIA通信手法をロシアと解明か(2018.1.28 01:02)
https://www.sankei.com/world/news/180128/wor1801280007-n1.html

『【ワシントン=黒瀬悦成】中国で米中央情報局(CIA)のスパイ網が大打撃を受け、CIAと連邦捜査局(FBI)は中国が米情報機関の内部に深く浸透している疑いがあるとして危機感を強めている。中国とロシアがCIAの通信手法などに関する秘密情報を共有した疑いも浮上しており、CIAとFBIは実態解明を急いでいる。

 米司法省は今月16日、中国国内にいる米政府への情報提供者の情報を中国当局に渡したと指摘されているCIAの元職員、ジェリー・チュン・シン・リー容疑者(53)を国防機密情報の不法所持の疑いで同日までに逮捕し、南部バージニア州の連邦地裁に訴追したと発表した。

 リー容疑者は1994~2007年にCIAに所属。同省によるとリー容疑者は15日にニューヨークのケネディ国際空港に到着したところを逮捕された。有罪となれば最長10年の禁錮刑に処せられる。

 中国では10年ごろから米政府への情報提供者が次々と拘束・処刑された。米NBCテレビによれば、その数は少なくとも20人に上り、CIAによる中国での情報ネットワークは壊滅状態に陥ったとしている。

司法省によると、FBIが12年、リー容疑者の部屋をひそかに捜索したところ、CIAの情報提供者や秘密工作員の実名や連絡先などについて記した2冊のノートを発見した。

 中国をめぐっては、昨年6月にCIA元職員(60)が中国に機密書類を渡したとして逮捕されたほか、3月には国務省職員(60)が中国当局から多額の金を受け取りながら捜査当局に虚偽の供述をしたとして逮捕されている。

 一方、NBCによると中露の情報機関は、CIAが外国にいる情報提供者や工作員と通信する方法を合同で解明。元米当局者がNBCテレビに語ったところでは、通信方法は「驚くほど原始的」で「簡単に解明できる」とされ、実際にロシアでも複数のCIAへの情報提供者が行方不明になっているとされ、中国と同様に米スパイ網が致命的打撃を受ける恐れがある。

 米政策研究機関ハドソン研究所の中国専門家、マイケル・ピルズベリー氏は米紙ワシントン・タイムズに「米国は中国による米国の政府情報や経済情報のスパイ行為に対して十分な防諜対策のための(人的・物的)資源を投じていない」と危機感を表明した。』

CIAの中国スパイ網が崩壊、情報提供者が次々に消える 元CIA職員に疑惑(Jan 29 2018)
https://newsphere.jp/world-report/20180129-3/2/

『違法に機密情報を所持した理由で、元CIA職員のアメリカ人男性が逮捕された。実は近年、中国にいるCIAの情報提供者が次々と中国政府に特定され、処刑または収監される事態となっており、CIAはこの男性が関与したと見ている。アメリカのスパイ・ネットワーク崩壊に絡む大事件だけに、真相解明に注目が集まっている。

◆容疑者は香港在住。中国側と頻繁に接触か?
 中国のスパイと疑われているのは、中国系アメリカ人のジェリー・チュン・シン・リーで、この疑惑を最初に報道したのは、ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)だ。その後各紙が後追いで報じており、ウェブメディア『AXIOS』は事件の流れをまとめている。それによると、リーは1994年にCIA入りし、外国人スパイのリクルートを担当していた。しかし2007年に自身のキャリアが頭打ちとなったことを不満に思い、離職したという。

 CIAは2010年の終わりに、中国での情報提供者が次々といなくなっていることに気づく。2010年から2012年の間に、18~20人が処刑、または収監されていた。FBIとCIAは、なぜ情報源が中国側に漏れたのかを知るために捜査を開始し、2012年にアメリカに家族旅行で訪れていたリーのホテルの部屋を捜索する。ここでFBI捜査員は、中国の情報提供者とCIA職員の実名や連絡先、諜報活動のメモ、ミーティングの場所などが書かれた手書きのノートを発見した。しかしFBIは逮捕せず、2013年にリーは香港に戻った。ところが今年1月15日にリーは再び香港から帰国。ケネディ国際空港でFBIに逮捕され、翌日国家の防衛情報を不法に所持した疑いで起訴された。

 リーは香港でセキュリティ関係の仕事をしていたという。サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙(SCMP)によれば、CIA退職後、2007年に日本たばこ産業の子会社、JTインターナショナルに勤務し、タバコの密輸と偽造の捜査を担当していた。

 当時の同僚は、リーが捜査チームに加わってから、捜査で入手した偽造品が中国当局に差し押さえられ、捜査員が中国側で逮捕されるなどの問題が起きるようになったとSCMPに語っている。会社側は、リーが詳細を中国当局にリークしているのではないかと疑ったが立証できず、2009年にリーとの契約を打ち切ることで関係を絶っている。』

『◆決定的証拠はなし。CIAが取った策とは
 メディアの報道から、リーが中国に寝返ったスパイだという印象は深まるばかりだ。しかし、この事件を追ってきたNYTのアダム・ゴールドマン記者は、米公共放送PBSのインタビューに対し、リーがスパイだという証拠はないと述べる。

 ゴールドマン記者によれば、2012年にリーがアメリカに戻ってきたのは、彼を疑っていたCIAの策略だった。CIAはリーに秘密の仕事を持ちかけ、家族とともにアメリカにおびき寄せ、5回の面接を行った。しかしこの時リーに対しては、ノートを発見したことや、彼が中国のスパイだと疑われていることについては一切伝えなかったという(PBS)。

 その後CIAはリーを逮捕せず自由にさせるというギャンブルに出た。彼が知っていること、また彼と他の人々との関係について、より多くの情報を集めるためだったという。また、この時点で彼を起訴すれば、情報提供者が消されていることにFBIが気づいたことを、中国側に密告される恐れもあったと、ゴールドマン記者は説明している(PBS)。

◆突然の逮捕。謎は深まるばかり
 結局リーを泳がせて5年以上が経過したが、AXIOSは、2012年以来リーのスパイ容疑には進展は見られないとし、なぜ今逮捕されたのかは謎だとしている。また、スパイ容疑ではなく、それよりずっと軽い機密情報の違法所持で起訴されていることにも言及し、捜査当局がどの程度スパイだという確信を持っているのかは分からないとも述べている。

 事件は謎に包まれたままだが、中国国内の情報提供者を失ったことは、アメリカにとって一大事だとゴールドマン記者は指摘する。事件前までは順調だった諜報活動は、情報筋によると今ではほぼブラックアウト状態ということで、現代CIAの歴史における、諜報活動上の最悪の失敗だと同記者は述べている(SCMP)。』