クラウド以外は総崩れ、世界IT大手16社の20年4~6月期決算

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00848/00031/

『世界の企業向けIT大手16社における2020年4~6月の四半期業績が出そろった。16社のデータセンター(サーバー、ストレージ、ネットワーク機器などハードウエア)、ソフトウエア、サービス、クラウドの4事業分野の売上高合計は1209億2800万ドル(約12兆7200億円)で前年同期を3.2%上回った。クラウドの売上高は前年同期比28.7%増加したが、クラウドを除く3事業分野の売上高は同5.1%減少した。

表 世界IT大手16社の2020年度第2四半期(4~6月)事業分野別売上高
クラウド除き全てマイナス成長、コロナ禍の影響まざまざ
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 4事業分野の売上高合計は、新型コロナウイルスの影響がなかった2019年10~12月期と比べると2.1%減、コロナ禍の影響が出始めた2020年1~3月期と比べると0.9%減であり、わずかな減少にとどまった。

一方、米アルファベットを除く15社の営業利益は前年同期比2.6%増の245億5000万ドル(約2兆5820万円)で、2四半期前と比べると1.5%減少しているが、前四半期よりも11.0%増えた。1~3月期に対して2桁増益となったのは、米オラクルの営業利益が同22.1%増、米マイクロソフトが同17.2%増など、利益額の大きい2社の年度最終四半期に当たったためだ。

 4~6月期の営業利益率をみると、オラクルが41.3%で、マイクロソフトが40.0%、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が31.1%と続く。米シスコシステムズは28.5%、ほかインド勢はタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が23.6%、インフォシスは22.7%だった。コロナ禍においてもIT企業の利益率は高い。

 一方、利益率が一桁台の企業もある。米デルテクノロジーズの9.7%、米IBMの8.7%、米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の7.0%、富士通の1.9%などで、いずれもハード事業を抱えている。株価が好調な富士通ではあるが、その利益率は競合と比べて極端に低い。

 IBMと富士通はデータセンター事業がプラス成長だった。IBMはメインフレームが伸長し、富士通もメインフレームとスーパーコンピューター富岳の設置がプラス要因だった。サービス全社がマイナスなのは今四半期が初めて。またクラウド成長率が30%を切ったのは3四半期ぶりだ。』