〔兵頭二十八氏のサイトからの情報〕

『CAITLIN M. KENNEY 記者による2020-7-31記事「One Marine dead, two injured and eight others are missing after training accident off California coast」。
    29日に加州沖、サンクレメンテ島近くで、訓練中の海兵隊の水陸両用兵員輸送車が水没。1人死亡確認。8人行方不明。2人重体。

 このAAV(assault amphibious vehicle)には、16人が乗っていた。1人は海軍水兵。
 所属艦は『マキン・アイランド』。第15海兵遠征部隊の陸上本拠地は加州ペンドルトンにある。

 無事に救助されているのは5人。
 行方不明者の捜索には『サンディエゴ』と『サマセット』の2隻のドック型揚陸輸送艦が加わっている。

 サンクレメンテ島は、サンディエゴ軍港の沖70マイルにある。海軍の演習施設がそこに集中している。

 1個海兵遠征ユニットは2200人規模である。そのユニットは、4個のエレメントから成る。陸戦エレメントは1200人。そのエレメントの中に、1個大隊上陸チームが含まれる。そのチームの中に、軽装甲偵察車両、砲兵、AAVがある。

 ※AAV7の沈没事故は、これまで、ありそうでなかった。しかし理論上は、とうぜんそれはあり得ると考えるべきで、そこに気が回るのなら、そもそも密閉装甲車に兵隊を詰め込んで敵前上陸などさせるのは正気の沙汰ではないのである。ヘリコプター、高速ボート、潜入を組み合わせる英軍式が正しいのだ。橋頭堡が確保されれば、あとはLCUでいいのだから。』

 ※ この時局柄、単なる事故なのかどうか、気になる事案だ…。

『Marcus Clay and Dennis J. Blasko 記者による2020-7-31記事「People Win Wars: The PLA Enlisted Force, and Other Related Matters」。
    ※記者のクレイ氏は仮名である。おそらくシナ系の人なので。

 2017時点の中共軍は200万人の定員から30万人を削減したといわれた。中共軍には「文職幹部」(ただし簡体字)というユニークな身分があり、それは現役プロ将校ではなく文官身分なのに、軍の幹部なのである。それを英訳すると「civil cadres」。 ※予・後備役将校や予備(リザーヴ)将校とは違うのか、不明。

 削減された30万人のうち半数は、現役プロ将校だった。
 われわれの独自推計によれば、げんざい中共軍には、45万人の「現役将校+文民幹部」が含まれている。ぜんたいの23%というところだ。下士官は85万人だろう。そして徴兵された兵卒は70万人だろう。

 新兵の徴兵は毎年40万人が必要である。それが2年現役なので、総計80万だ。
 その中には志願兵もいるのだが、その比率は年次や地方によってずいぶん異なっている。

 2年満期の近くに、見込みある兵隊は、下士官になることを勧められる。

 中共軍は1999にやっと下士官の重要性に目覚めた。それまでは兵卒は徴兵されると3~4年服役せねばならず、その後、志願すれば35歳まで現役にとどまることができた。

 いまのシステムでは、下士官は55歳が定年である。
 下士官の階級は6等級あったが、2009に7等級に増やされた。軍務がいよいよ専門化しつつあったから。

 15年前に契約軍属の制度ができた。「文職人員」(ただし簡体字)と称し、シビリアンをそのまま軍が雇う。職域は、調査、翻訳、技術、医療、教育、出版、スポーツ選手とコーチなど。

 文民軍属は2017以降は、3~5年ごとに契約更新され、最長で50歳まで勤務するようである。
 軍服は着用するが、プロ将校ではないという徽章があり、兵隊からはすぐに識別できるようにされている。

 米国ではペンタゴンの文官が軍服を着ることはあり得ない。こうした制度は中共独特である。

 地方には「専武幹部」(ただし簡体字)という身分がある。これは契約文民の地方版で、中共軍の一部とはならないが、中共軍のために助力する。殊に徴募業務の尖兵となる。
 新兵徴募は中共上層からノルマが地方に課されているので、それを達成しなければならない。

 中共海軍の総員の半数以上は下士官。軍艦乗務だと7割以上が下士官。

 1990年代以降、中共では新兵徴募は11月にスタート。訓練は12月から始まり3ヵ月間続く。時間の4割は政治イデオロギー教育に充当されている。

 中共軍の下士官は同じ部隊に12年以上勤務する。将校は3年だ。

 2013年に、徴募事務スタートが8月に早められた。これは大学生を大量に軍隊に取り込む必要が生じたためである。
 基礎訓練をほどこしたあと、彼らは12月に中隊配属となる。そこで4ヵ月、後期教育。

兵頭二十八の放送形式』

 ※ 中共軍(人民解放軍)というものの、「本質」の一端が表れているような話しだと、思う…。
 たぶん、「軍」と言っても、「国外の敵」と戦うものと認識は、されていないんだと思う…。
 それこそ、「暴力装置」で、共産党の意向しだいで、国内外の「邪魔者」に差し向けられるもの…、という認識なんだろう…。
 「兵隊」(いくらでも、補充が効くもの…、という認識のようだ…)は、「自分で考えたりせず」「上官の命令を、聞いていればよい」存在で、「制服」を脱げば、たちどころに「民間人」に姿を変えれるもの(「便衣兵」だな…)で、「兵」(軍人)と「民(たみ)」は、シームレスにつながっているもの…、という認識なんだろう…。
 これを、逆に言えば、「民(たみ)」は、いつでも、「兵」に転換し得るもの…、ということになる…。だから、恐ろしいんだ…。