居座り続ける梅雨前線 インド洋の異変が引き金

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61744980Q0A720C2EA1000/

『鹿児島県の奄美地方が20日、1951年の統計開始以来、最も遅く梅雨明けした。ただ本州などの梅雨明けはまだ見通せない。九州を中心とした豪雨や全国的な日照不足は、異例の長さで停滞する梅雨前線と水蒸気の流入が原因だ。インド洋で起きた「異変」が太平洋高気圧の北上を阻み、夏の訪れを遅らせている。』
『気象庁によると、特に雨がひどかった7月1~10日までの総雨量は20万8308ミリで、過去38年間で最多。1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の回数も82回と過去の記録を大きく上回った。

日照時間も短い。西日本から東北にかけて平年の半分を下回り、農作物への影響も出ている。

梅雨前線が停滞し、そこに大量の水蒸気が流れ込んだ結果だ。いずれもインド洋付近の海面水温の上昇に起因するという見方が強まっている。

東京大学の中村尚教授によると、インド洋の海面水温が高いと上昇気流が起きて対流活動が強くなる。上昇気流は隣接するフィリピン近海の上空に流れて下降し、結果的に、この付近の上昇気流と打ち消しあって対流活動が弱まる。

本来、北上するはずの太平洋高気圧は、対流活動が弱まったフィリピン近海上空である南西側に張り出して北上せず、「梅雨前線を北に押し上げられずに停滞した」(中村教授)。

短時間の豪雨の回数が増えた原因もわかってきた。上空に流れ込んだ水蒸気量を分析した名古屋大学の坪木和久教授は、「大気の川」と呼ぶ巨大な水蒸気の流れができていたことを突き止めた。

この流れの幅は約500キロメートルにもなり、10日間以上停滞する梅雨前線に毎秒50万~60万トンの水蒸気をもたらした。水蒸気は雨を降らす積乱雲を作り出す。「(水蒸気の総量は)西日本豪雨の3倍以上だ」(坪木教授)

梅雨前線はまだしばらく停滞する見込みで、厳重な警戒が必要だ。』

※ 前線は、停滞し、大陸にもかかり続ける…。

※ 雨雲の発達も、ご覧の通りだ…。

※ 水蒸気の状況も、ご覧の通りだ…。

※ 大洪水、土砂災害が起きるのも、宜(むべ)なるかなだ…。