美容整形手術、新型ウイルス流行で増加 日米や韓国

https://www.bbc.com/japanese/53359206

『「隔離生活中に手術を受けることを決めた。自分のペースで癒すことができるから」。唇をふっくらさせ、頬の脂肪を取り除いた米ロサンゼルスのアーロン・ハーナンデズさんは、BBCにそう話した。

「唇に手を加えたがる男性は多くはないので、変に思う人がいるかもしれない。だから完全に回復するまで家にとどまって、次に外に出るときは、何をしたのかわからないようにしたかった」

隔離生活前に手術を受けた時は、唇が「とても腫れて黒ずんだ」まま、仕事に出なくてはならなったと言う。』
『米テキサス州の美容整形外科医ロッド・J・ローリックさんは、患者がかなり増えていると話した。

「通常時より多いだろう。やろうと思えば週に6日手術することになる。とても驚いている」とBBCに述べた。

ローリックさんによると、手術を望む人はふつう、自宅での回復期間を考慮に入れて検討する。しかし現在は多くの人が在宅で仕事をしているため、その必要がなくなったという。

「自宅でしっかり回復できるし、鼻の整形やしわの除去をした後に外出することになってもマスクを着けることができる。みんな普通の生活に戻りたいと思っていて、自分の望むような外見を手に入れることもその一部になっている」』
『手術の増加はアメリカだけではない。

美容整形手術が盛んなことで有名な韓国は、新型ウイルスの感染者が早期に確認された国の1つだ。全国的なロックダウン(都市封鎖)は実施せず、在宅勤務を推奨し、社会的距離を保つことに力を入れた。

外国から韓国の美容クリニックを訪れる人は減ったが、国内の利用者は増えた。多くのクリニックが、韓国人に対して割引を実施した。

2月にまぶたを手術した中学校教諭(54)は、韓国紙・中央日報に、「足を運んだ美容整形クリニックはどこもいっぱいだった」と話した。

ソウルのBK病院はBBCに、新型ウイルスの流行初期は人々は不安を覚えていたが、そのうち多くの人が来院するようになったと述べた。

「COVID-19(新型ウイルスの感染症)はあるが、患者は手術を受けても安全、安心だろうと感じるようになった。患者数は増え続けている」と広報担当者は言う。

「コロナウイルス禍にもかかわらず、昨年同期と比べて患者数は1.5倍になる見込みだ」

外国からの問い合わせも増えていると、広報担当者は話した。

「オンラインの問い合わせ件数が急増している。オンラインで相談を受け付け、渡航制限が解かれた時のために、患者が前もって準備できるようにしている」』

『日本はロックダウンを実施していない。だが、安倍晋三首相が4月上旬に出した緊急事態宣言は、5月下旬まで続いた。その間、人々は自宅待機が求められた。

こうした動きの中でも、美容クリニックの患者は増加した。

それを受け、公益社団法人・日本美容医療協会は、美容整形は「多くの方にとって不急の医療と考えます」とする声明を発表。「今お考えの美容医療は感染が収束するまでお待ちいただきたいと考えます」と呼びかけた。

日帰りの美容整形手術を提供しているブリスクリニック(福岡市)では、新型ウイルスの感染対策が続く時期に手術を希望する患者が急増したと、ゼネラルマネージャーの田尻ミッシェルさんは話す。

「仕事が休みになり、ダウンタイムを気にしなくて良くなったことが大きい。誰もがマスクをしていて、顔の手術を簡単に隠せることも理由だろう」

アメリカのハーナンデズさんにとって、感染流行中の手術は最高のタイミングだったという。「たっぷり時間をかけていやすことができた。車を運転していたら飲めなかった薬が飲めたし、唇や顔を氷でしっかり冷やすこともできた」

(英語記事 Plastic surgeons say pandemic has boosted demand)』

中国より日本のほうがマシなことに気づいたロシア(岡崎研究所)

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/9774

『ロシアの独立系評論家イノゼムツェフが、4月24日付 Moskovsky Komsomolets紙掲載の論説で、ロシアにとって中国は頼りにならず日本の方がましであるとして、これまでの対中関係の見直しを提唱しています。論説の要旨は次の通りです。』
『これまで、ロシアは中国との提携を重視して米国に対抗してきた。しかし、今回の米中首脳会談では、中国にとってはロシアより米国の方がはるかに重要であることが明白となった。中国は、対米経済関係を守るためなら、米国の言うことでも聞くのだ。

 中国はロシアを資源供給国と見下げ、製造業に投資しない。ロシアの企業の株を買い占めるだけである。

 カラガーノフとその一派(代表的オピニオン・リーダー。政権に近い)は中ロの蜜月は不変だと繰り返しているが、中国はロシアを支えることに対して、いつも恩着せがましく対価を要求する。

 日本はサハリンの石油ガス資源を開発してくれたし、トヨタ、日産は工場も建てた。日本は経済成長を支えている海洋諸国家への出口でもある。また「東」でありながら、西側の一部でもある。

出典:Vladislav Inozemtsev,‘Pundit sees Japan as better bet for Russia than China’(Moskovsky Komsomolets, April 24, 2017)』
『〔中ロ間に走った亀裂〕
 この1、2カ月、中ロ間にかすかな亀裂が走った感があります。それは、この論調が指摘するように、3月の米中首脳会談以後、中国が米国に協力的な態度を目立たせていることに起因します。国連安保理では、シリアの化学兵器、北朝鮮非難の双方で、中国が米国寄り、あるいは棄権の態度を取り、米国のイニシアチブをつぶそうとするロシアを孤立させました。

 これはおそらくプーチンの反発を呼んだのでしょう。習近平は4月26日に自らの最側近、共産党中央弁公庁主任の栗戦書に自分のメッセージを持たせて訪ロさせ、プーチンはこれと会談しています。クレムリンのホームページには、栗が「中国のロシアに対する関係には何の変化もない」ことを習近平のメッセージとして繰り返した旨、記載されています。中国は5月14、15日に北京で「シルクロード首脳会議」を開きましたが、プーチンに欠席されるようなことがあれば、面子丸つぶれになっていたところです。

 プーチンは、そのような中国を尻目に、ロシアの国際的立場維持のための措置を立て続けにとりました。5月初め、メルケル・ドイツ首相、エルドアン・トルコ大統領と相次いで会談、トランプ大統領に電話して同大統領との関係を維持、シリア情勢平定化に向けて立場をすり合わせると同時に、北朝鮮については話し合いによる解決を慫慂するなど、ロシアを世界政治の舞台にしっかりと位置付けて見せました。

 この10年余、中ロは提携を強めて米国による干渉を防ぎ、2008年金融危機以降は「米国の時代は去った。これからは多極化世界の時代だ」との宣伝を行ってきましたが、上記の経緯が示すように、最近、ものごとは再び米国を軸に動き始めた感があります。そして、中ロの間では、以前から指摘されてきた摩擦要因が頭をもたげてくる可能性があります。北朝鮮情勢で中国が陸軍の重要性を再認識し、これまで海軍・空軍に重点配布してきた国防費を陸軍に回すようになれば、中国の関心はこれまでの海洋から内陸部に向き、それはロシアとの摩擦を大きくするでしょう。

 本件論調は日本にとって歓迎するべきものではありますが、筆者のイノゼムツェフは政権側の人物ではありません。論調がどこまで政権内部の動きを反映したものかは分かりません。』

残高マイナス7800万円? 20歳の投資家自殺で証券アプリに厳しい目

『【7月10日AFP】証券アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」で、73万ドル(約7800万円)を失ったと思い込んだ若者が自殺したことで、ミレニアル世代の間で人気を集める同アプリに厳しい目が向けられている。

 米シカゴ在住の証券アナリストで、ロビンフッドでオプション取引を行っていたアレクサンダー・カーンズ(Alexander Kearns)さん(20)は6月12日、自身のロビンフッドの口座残高がマイナス73万ドルとなっているのを見て、自らの命を絶った。

 家族は、実際には口座残高はプラスだったと考えており、ロビンフッドが複雑な取引について十分な説明を行わなかったため、カーンズさんが数字を誤解したと訴えている。

 ロビンフッドはカーンズさんの死について直接のコメントは避けている。だが、同社の手続きに詳しい関係者は6月25日、オプション取引では実際にはプラスでも表示はマイナスになることがあると説明した。

 ロビンフッドの共同創業者であるブラッド・テネブ(Vlad Tenev)氏とバイジュ・バット(Baiju Bhatt)氏はブログに6月19日、「個人的に非常にショックを受けた」と投稿。オプション取引の要件の見直しや教育の充実、アプリの使いやすさの向上を約束した。

 両氏はまた、全米自殺防止財団(American Foundation for Suicide Prevention)に25万ドル(約2700万円)を寄付すると発表した。

 2013年に設立されたロビンフッドは、米金融業界の民主化を掲げ、売買手数料無料をうたっていた。

 同社は5月上旬、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)によって、新規顧客が急増し、口座数が1300万件となったと発表していた。』
『■簡単すぎとの批判も

 しかしロビンフッドに対しては、カーンズさんの悲劇が起こる以前から疑問の声が上がっていた。

 最も多かった批判は、一般投資家に対する保護が十分ではないというものだ。

「ロビンフッドは若くて経験不足でお金も持っていない投資家が、十分な知識や経験があるとは言えない状態でリスクの高い投資を行うことを容易にし過ぎている」と、金融リテラシーサービス「ライズアップ(ReisUP)」の創業者で公認個人資産運用プランナー(CFP)のタラ・ファルコン(Tara Falcone)氏は指摘する。

 ロビンフッドは、それに伴うリスクを警告することなしにビットコイン(Bitcoin)のような仮想通貨での投資を認めたと、ファルコン氏は述べた。カーンズさんの自殺後に出された同社の声明は、改善がみられることを示唆しているものの、さらなる改善の余地があるという。

「投資へのアクセスの民主化という使命はすばらしい。ロビンフッドはその達成に向けて実際に素晴らしい働きをしてきた」とファルコン氏は語る。

「しかし、この種の自由には多くの責任が伴う。責任の一部は投資を行う個人投資家の肩に掛かっているものもある。しかしロビンフッドもまた、自社の利害関係者に対し責任を負っている」 (c)AFP/Daniel HOFFMAN』

トランプ氏、医師は認知テストの「信じられない」結果に「非常に驚いた」と語った

https://www.washingtonpost.com/nation/2020/07/10/trump-hannity-cognitive-test/

『(グーグル翻訳文)沿って
ミーガン・フリン
2020年7月10日午後7:36 GMT + 9
トランプ大統領は木曜日の夜、フォックスニュースで、彼に最近の認知テストを行った医師は、彼がそれを「受けた」ことに「非常に驚いて」おり、批評家が絶えず彼のオフィスへの適性に疑問を投げかけているため、彼の精神的洞察を守ることに長年の専念を続けたと述べた。

フォックスニュースの主催者であるショーンハーニティとの電話インタビューで、トランプはハンナティが民主党の推定候補者ジョーバイデンを呼び出した後、バイデンに「精神的警戒心」があると信じているかどうか大統領に尋ねた後、ウォルターリードナショナルミリタリーメディカルセンターでの認知試験のテストスコアについて自慢しました。 」大統領になる。

トランプ氏は、民主党が認知試験に合格できるとは考えていなかったと語った。

「ご存知のように、私は実際に1つ取りましたが、残りの過激派が言っていました。彼は全員いるのですか?」トランプはハニティに言った。「私はテストに合格しました。…彼はまったく同じテスト、つまり非常に標準的なテストを受けるべきです。医者の前のウォルターリードメディカルセンターで撮ったのですが、彼らはとても驚いていました。彼らは言った、「それは信じられないことです。誰もあなたがしたことをすることはめったにありません。」」』
『トランプがインタビューで言及していた認知テストが正確に明確ではありません。トランプ氏がウォルターリードで実施した公開された最新の認知テストは2018年1月で、ホワイトハウスのトップ医師が完璧なスコアを獲得したと発表しました。トランプが当時受けた試験は、主に高齢者の軽度の認知問題を検出するように設計されたモントリオール認知評価でした。10分間の検査では、写真で動物を識別し、時計を描き、基本的な単語を思い出させる練習をするよう患者に求めます。

ホワイトハウスは、トランプが最近別のテストを受けたかどうかを明確にするコメントの要求にすぐに応答しませんでした。

バイデンでのジャブに加えて、トランプの最新のハニティインタビューは、サンベルトコロナウイルスのホットスポット、来たるべき公の外観でマスクを着用する意欲、およびビルデブラシオ市長(D)がペイントを手助けしたニューヨークのブラックライブズマッターストリートスローガンも取り上げました、トランプが嘲笑した。

認知テストについての彼のコメントは、バイデンを積極的に擁護しながらバイデンの精神的鋭敏さに対する攻撃パターンの一部です。先月ワシントンポストが報じたように、トランプの知性と体力のイメージを投影することへの関心は、批評家がランプを下って慎重にシャッフルし、両手でゆっくりと水を飲むなどのエピソードで彼をあざけた後、ここ数カ月で激化しました。

たとえば、先月のタルサでのキャンペーン集会で、彼は14分以上かけて、ランプと水飲みの事故をゆっくりと下りている理由を説明しました。6月のホワイトハウス内閣会議で、トランプは再び2年以上前にモントリオール認知評価に関する彼のパフォーマンスについて話しました、トランプのコメントに精通している人々は先月The Postに話しました。

大統領に就任した最年長のトランプ氏(74)とトランプ氏の記録を破るバイデン氏(77)の選挙では、年齢と認知機能についての質問がキャンペーンの記録に残りました。トランプのキャンペーンは先月、バイデンのギャッフを利用した広告を発表し、「この国をリードするために必要な強さ、スタミナ、精神的強さがない」と語った。バイデンのキャンペーンはトランプ氏への攻撃を先月振り返り、「強く見えることに夢中になっている人にとって、ドナルド・トランプ氏は毎日彼がどれほど弱いかを私たちに示しています。」

バイデンは、デラウェア州ウィルミントンの記者会見で記者が先月末に認知機能低下のテストを受けていたかどうか尋ねられたとき、イエスは「常に」テストを受けていると答えた。

「見てください、あなたがしなければならないのは私を見ることだけです、そして私は私の認知能力を私が対抗している男性の認知能力と比較するのが待ちきれません」と彼は言った。

公共の場でフェイスマスクを着用することを拒否したトランプは、フェイスマスクを着用したことでバイデンを楽しませることもありました。

けれども木曜日の夜に、トランプは「あなたが快適に感じるならマスクを着用するのは大丈夫だ」と言った。彼は、ベテスダのウォルター・リードへの次の訪問でそれを身に着けるだろうと付け加えました-認知テストを受けるためではなく、兵士と医療スタッフと一緒に訪問するため。彼は病院をマスクを着用するための「適切な環境」と考えていると彼は言った。

「私は何も広めたくありません」と彼はウォルター・リードでそれを着る決心をハニティに話しました。「そしてそれの多くはあなたが広めることであり、彼らが広めることではありません。誰にも問題を起こしたくない。マスクは問題ありません。しかし、適切なタイミングで実行する必要があります。」

トランプは、アメリカ人にマスクを着用するよう公に奨励することを頑固に拒否しました、そして、ハニティのショーで、彼はそれらが病院のような「特定の状況」に良いことを示唆しました。彼はキャンペーンの出演中にバイデンを身に着けていたとしても、話すまでバイデンを嘲笑し続けた。「それから彼はそれを脱ぐ」とトランプは言った。「彼は、通常は左耳に掛けるのが好きです。」

トランプ氏がウォルターリードでフェイスマスクを着用するとの啓示は、コロナウイルス検査についての話し合いの中で行われました。トランプは彼の専門家、すなわち国立アレルギー感染症研究所のAnthony S. Fauci所長をその問題についてバスの下で投げ、非難を避けながら「多くのミスがなされた」と述べた。そして彼は再びコロナウイルスの症例の増加が「これまでに反対者のために起こった最大の事柄」であると言って、テストを政治化した。

アリゾナ、フロリダ、テキサスを含む州では、6月中旬以降、米国が今週300万人を超え、130,000人以上が亡くなり、劇的な増加が見られました。』

 ※ 「お前は、認知症の疑いのある年寄りだろう!」「お前こそ、スロープをよたよたと降りている年寄りだろう!」「認知症のテストを受けろよ!」「お前こそ受けろよ!」
…。
 まれに見る「大統領選」のようだ…。

そして誰もいなくなる?米大統領選のとんでも予想

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20175

『しかしここに来て「肝心の選挙当日に候補者がいなくなるかも」というとんでもない予想まで出てきた。米 POLITICO 社のウェブニュースによると、「トランプ脱落、バイデン病気、ペンスは馘首」で候補者のいない選挙も視野に入る、というのだ。

 どういうことか。まず、トランプ氏の性格について「負けず嫌い、対面を重んじる」と分析。そのため今後ますます世論調査での支持率の差が開き、負け戦が確定した時点で立候補を取りやめ4年間の任期満了を持って政界から身を引く可能性がある。実際にPOLITICO社がインタビューを行った戦略分析家や「トランプ氏と親しい」関係にある人々の多くがこの可能性を「非常にありえる」と語っている、という。

 言い訳は山程ある。例えば新型コロナが収束しない場合、今年の選挙には郵送による投票が見込まれている。しかし郵送となると投票率が上がる可能性があり、コアな支持者が命綱のトランプ氏にとっては不利となる。トランプ氏は「郵送による投票は不正の温床となる可能性がある」と反対の姿勢をとっているが、これが聞き入れられなければ「アンフェアな選挙戦を継続できない」と撤退する可能性がある。

 ビジネスマンとしてのトランプ氏はこれまで数々の破産宣言を行い、引責を逃れてきたが、現在国際情勢、新型コロナ対応などで批判が集中していることに対しても同じことを行う、つまり責任逃れのために投げ出すことはおおいに予想できるのだという。

 そうなると共和党は急遽候補者を立てる必要があるが、それに最も近い場所にいるのが現副大統領のペンス氏だ。しかし疑り深いことでも有名なトランプ氏、もしペンス氏に交替していきなり共和党の支持率が上がる事態は避けたい。そのため自分が選挙撤退を決めると同時に副大統領を解任する可能性も指摘されている。正副大統領が実質不在という異常な状況の中で、共和党は嘲笑を浴びながら次の候補を探さなくてはならない。

 また、選挙戦を続けるにしても、人種差別への抗議行動という背景を踏まえ、民主党のように「黒人もしくは女性」の副大統領候補を立てることの方が有利、となればトランプ氏はあっさりとペンス氏を切り捨てるだろう、という予測もある。今さらそんなことをしても手遅れ、という意見はあるが、利用できるものは何でも利用するのがトランプ流だ。

 一方のバイデン氏。ネックとなるのは77歳という年齢と、失言癖。元々失言の多い人物として知られるが、高齢のこともあり、なんと米国人の4割が「バイデン氏にはなんらかの認知症の兆候があるのでは」という疑いをもっている、という。そもそももし当選した場合、大統領就任時の年齢は78歳で史上最高齢となる。米国人男性の平均寿命は78.5歳なので、任期を「普通に」全うできるのか、という不安がついてまわる。

 そしてこれはトランプ、バイデン両氏に言えることだが、もしこの先2人が新型コロナに感染することがあれば、高齢者は重症化しやすく死亡率が高いことも考えると、非常にリスクが高い。人と触れ合う可能性が高い大統領という職業は、ブラジルのボルソナーロ大統領が感染したことを見ても、通常より感染リスクは高いと言える。今後の選挙戦で集会を行う必要もあり、その過程で思わぬ悲劇に見舞われない、とは言い切れない。』
『現在の米国で話題になっているのは、ミュージシャン、カニエ・ウェストの大統領選挙出馬表明だ。ウェストは元々トランプ支持者だったが、自身がコロナウィルスに感染したことを明らかにし、その経験から「トランプ氏のパンデミック対応には愛想が尽きた」と支持を撤回、自らが立候補する、と宣言した。テスラ社のイーロン・マスク氏がツイッターで「全面的に支援する」とつぶやくなど、注目度は高い。

 しかし実際にウェストが出馬した場合、黒人票を集めやすい、という点で実はバイデン氏に不利に働くという予測もある。民主党支持者の票が割れてしまい、さらに一部のサンダース氏支持層が「バイデン氏を大統領にするくらいならトランプ氏に投票する」という姿勢を崩していないことなどから、却ってトランプ氏の優勢に寄与する可能性もあるのだ。ウェストが当選してしまえばそれはそれで面白い展開ではあるが、現実味は薄い。

 こうなってしまったのも民主共和両党に勢いがありリーダーシップの取れる若手政治家が存在しないためだ。民主党予備選の序盤でインディアナ州サウスベント市長、ブティジェッジ氏が善戦したように、米国人は実は若くて改革の意思を持ち、演説の上手い人が好きだ。民主党がバイデン氏ではなくブティジェッジ氏を統一候補に選んでいれば、全く違った展開になっていたかもしれない。

 ともかくも、この「誰もいなくなる」というとんでも予想が当たれば、もしかすると米国にとっては新しい方向に舵を切るチャンスで、むしろ喜ばしいことかもしれない。』

選挙の方法|アメリカ大統領選挙2020|NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/special/presidential-election_2020/basic/

※ これで見ると、8月17日に民主党の大統領候補が正式に決定され、その1週間後の8月24日~27日に共和党の大統領候補が正式に決定される…、という予定のようだ…。

しかし、上記でも「取り消し線」が記入されているように、「コロナ禍」のお陰で、事態はまだまだ流動的…、なのかもしれない…。

アフターコロナの社会 新しい日常と若者・家族の未来

https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00594/?pnum=2

※ バナー写真:新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、京都市の同志社大学では当面ネットを使って授業を行うことを決めた。同大学の男子学生(写真)は、高校時代からスマホのアプリで勉強をしていてオンライン授業に抵抗がないが「慌ててパソコンを買ったり、ネット環境が整っていない友達もいる」と話した=2020年4月20日、京都市左京区(時事)

『〔困窮学生はさらに困窮する〕
——コロナ禍の影響は社会全体に及んでいますが、大学生の間でも格差を広げているといわれています。

私大は約6割、国公立大学は約4割の学生が自宅から通学している(日本学生支援機構調査)という現状から考えると、多くの大学生は、相対的に「守られている」と言えます。一方で、経済的に困窮している学生は学費や生活費を補っていたアルバイト収入が減少し、ネット環境もないなど、経済格差や情報格差が広がることは確かです。現時点では孤立した困窮学生の状況が見える調査データはまだありませんが、「ステイホーム」期間は就活もできず、自粛解除となっても、周囲の状況をよく把握できないまま、単位取得や就活に出遅れる可能性が高い。いまは個人がかなり意識して能動的に行動しないと、必要な情報が得られません。友人関係など横のつながりが薄い学生や積極性に欠ける学生に対して、大学がどれだけ救いの手を差し伸べられるかは、あまり期待できないと思います。

これまで大学のICT(情報通信技術)化は遅れていましたが、オンライン授業の仕組みを導入した以上は継続し、どうしても必要な場合は対面ということに当面はなるでしょう。ICT環境やメンタル面でオンライン授業からこぼれ落ちてしまう学生たちに対して、個々の大学ではなく越境的にサポートするセーフティーネットが必要です。

〔リモートで「同調圧力」は減る〕
——オンライン授業、テレワークによる在宅時間が増え、「リモート化」が日常で定着することが予想されます。新しい生活様式は若者の人間関係を変えるでしょうか。

個人が積極的にコミュニケーションを取る相手の選別はより厳しくなるでしょう。例えば、これまではたまたま受ける授業や空き時間が同じ学生同士で昼食を食べ、雑談していた。でも一緒にいること自体がリスクになり、リモートが主流になれば、リスクを取ってでも直接会う人はだれなのかを選別することになります。

積極的に「オンラインコミュニティー」を作れるかという能力の格差も浮き彫りになります。自分からイニシアチブは取れず、どのネットワークからもはじかれ、排除される若者も出てくるでしょう。自らコミュニティーを形成できるタイプの若者たちに関しては、自分にとって居心地のいい人たちとしかつながらない閉じた人間関係に安住してしまう危惧はあります。自分と考えが合わない人や世代の違う人など、さまざまな人たちと出会うことで考え方が柔軟になるのですが、同世代の気に入った仲間とだけ付き合えば、その可能性はほとんどなくなってしまう。

一方でリモートならではの良さはあります。まず、「同調圧力」が減ることです。若い人たちは周りに自分を合わせないとつまはじきにされるという恐怖感が強い。同調することを優先し、カラオケや旅行も、自分が行きたいというより、「付き合い」の場合も多々あったはずです。リモートが基本になると、そうした付き合いの不要なストレスが軽減するかもしれません。

私の知る女子学生の中には、リモートの方がしっかり発言できるという感想もあります。対面だと体や声が大きい人の前では、萎縮してしまうからだそうです。最近文部科学省は、ICT 等を活用した「公正に個別最適化された学び」という方針を打ち出しています。ここで期待されていることの一つに、病気や障害などの事情で外出できない人や発達障害がある人、不登校など、従来の教育方法では相対的に不利となっていた人たちの学習をICTでサポートするという側面があります。こうした流れを踏まえて考えると、テレワークによる勤務状況の変化は体や声が小さい人たちの立場を変える可能性を持つものと理解できます。ただし、これは「環境」が公平であることが大前提です。ネットへの接続しやすさ、回線速度やIT機器などのICT環境に関しては、格差があってはなりません。これについては抜本的な対策が必要です。

〔若者の恋愛は活発になる?〕
——ご著書の『生涯未婚時代』で、多くの若者にとってすでに結婚は人生の選択肢の一つにすぎなくなったと説いていますが、コロナ時代は結婚を選択する以前に、恋愛対象と出会う機会が減るのでは?

出会い系サイトとは別に、ツイッターやフェイスブックなどSNSで出会って結婚する人たちは、私の周りでも増えています。出会うきっかけは、インターネットも“合コン”も大差ないですが、やはり実際に会わないと交際は深まりません。リモートで代替できないコミュニケーションの代表はカップル関係と乳幼児の子育てではないでしょうか。言葉ではない情報を共有すること=nonverbal communications=がとても大事だからです。

あくまでも予想ですが、若者の恋愛はむしろ活発化する可能性もあります。わざわざ連絡してリスクを冒して会うわけですし、いままでは同調圧力で「みんな」の目を気にしていましたが、周囲がどう思うかをあまり気にしなくなれば、もっと交際に積極的になれるかもしれない。

〔閉塞感からの脱却〕
——就職や雇用に関して、学生・企業の意識は変わるでしょうか。

私の知る限り、「これまで就職したら都会に住むしかないと思っていたが、他の選択肢もあることに気付いた」という大学2、3年生がかなりいます。若者の地元志向はこれまでもありました。リモートワークによって地元でも働けるなら、暮らしやすい田舎を選ぶと考える人が増えるのは当然です。

リモートワークの拡大を検討する企業も増えるでしょう。地方へのリロケーションも選択肢の1つです。コロナ禍の新しい状況に対応できる優秀な若者たちが、これまでとは違う働き方を志向するならなおさらです。労働力人口が減少する中で、どうやって優秀な人材を確保するかは企業にとって死活問題です。東京一極集中を背景に長距離通勤の交通費を負担してきましたが、リモートワーク推進への転換は経費節減にもなります。

——就活もリモート、仕事も最初からリモート中心の新入社員が登場する可能性があります。

その場合、会社に対する帰属意識、つまり社としてのビジョンや成長にコミットする考えは薄まります。入社式、新人研修後の飲み会や、社章バッジを付けるなど、組織への帰属意識を持たせる仕組みはリアルな職場に身を置くことと直結していましたから。

いまの日本の閉塞(へいそく)感は、同調圧力の下で空気を読み足並みをそろえないとたたかれる恐怖心が大きな要因なので、これまでの企業文化は変わる方が望ましい。新しい働き方では、例えば「これまで通り社内承認には印鑑が必要」「前例に従うので説明はしない」などの前例主義、事なかれ主義を捨てる覚悟が必要です。前例を踏襲しないということは、説明責任をしっかり果たすこととセットです。さもなければ組織はうまく機能しません。』

『〔「ポケモン人生」「ドラクエ人生」の差が開く〕
——「ステイホーム」を経て、家族や家庭に関する意識の変化はあるでしょうか。

緊急事態宣言で実家に帰ることもできず、ずっと1人で過ごしていた知人の中には、自粛解除後に引っ越した人たちもいます。これまで、職場で過ごす時間が長く、家はただ寝る場所で、狭くても駅から近ければよかった。「ステイホーム」でこれまで在宅の時間をないがしろにしていたことに気付き、駅から多少遠くてももっと広くて日当たりのいい場所に住む決断をしたのです。結婚して家庭を持とうと思う以前に、まず「生活を大事にしよう」という機運は高まっているのではないでしょうか。

家族の在り方も大きく変わると思います。「ステイホーム」「在宅勤務」で大事なのは家庭の居心地の良さです。自分のストレスを適切にマネジメントして、相手のことを思いやり、家族が居心地よく過ごせる環境づくりが求められるわけで、それがうまくいかないカップルが多ければ、「コロナ離婚」が増えます。

——『生涯未婚時代』では、「ドラクエ人生」と「ポケモン人生」の比喩を使って2つの人生観を対比していました。コロナ禍はそれぞれにどんな影響を及ぼしますか。

「ドラクエ人生」とは、一本道となるストーリーをなぞりながらゲームを進める「ドラゴンクエスト」的な人生を指します。例えば就職や結婚といったライフコースにおける標準的なイベントを、1つずつ攻略して進むイメージです。一方で「ポケットモンスター」の場合、一本道のストーリーは特になく、ポケモンを捕まえて育てることがゲームの主な目的です。進め方が人と一緒である必要はありません。つまり「ポケモン人生」では、さまざまな局面で個人が居心地よく生きるための選択をすることが主眼となり、就職も結婚も、数ある選択肢の1つにすぎない。役所や年功序列が根強い大企業では、流動性が低いので「ドラクエ人生」が適していて、個人の自由な選択の余地はありません。アフターコロナでは「ポケモン人生」を送れるか送れないかの職種間格差が開くでしょう。官公庁や大企業での働き方が変われば、社会全体が変わりますが、こうした職場がどれだけ変われるかは未知数です。(住む場所として)選ばれやすい・選ばれないという地域格差も生まれるでしょう。これまでと違って、東京が選ばれなくなる可能性もあります。

〔「あつ森」ブームが示す可能性〕
——アフターコロナ社会の理想的な展望とは?

個人がそれぞれに居心地の良さを追求できる社会に変わることが理想です。さまざまな格差は鮮明になるでしょうが、悪いことばかりではありません。いまの日本社会の閉塞感を変えるには、個人の働き方、暮らし方をどう変えるかがカギになります。先は見通せなくても、恐らくいまが生き方を変えるチャンスだと思っている人は多いのでは。

リモート化は、オンラインに違和感のない若者に有利です。大人は若者から学べることは学んでほしい。若者は気心の知れた同質のコミュニティー内の交流に安住しないで、年長者や会ったことのない人に対して積極的に心を開いてほしい。むしろこの機会に世代間の対話を活発化させたいですね。

——自分にとって居心地のいい「オンラインコミュニティー」を見つけることも、在宅生活を充実させるポイントになりそうです。

コロナ禍の外出制限の中で、「あつまれどうぶつの森」(「あつ森」=3月に発売された任天堂のゲームソフト。プレーヤーがゲーム内で住む島を自由にデザインし、他のプレーヤーと交流しながら遊ぶ)が世界的なブームになりました。そもそも戦うという概念がなく、果物を収穫したり釣りをしたり、自分の島で好きなことをして過ごすゲームです。いま国や年代を問わず、さまざまな人たちが「あつ森」に居心地の良さを見いだしています。現実世界では集まれないけれど、「あつ森」で卒業式や結婚式を行った人たちもいます。

こうした新しい場に積極的にアプローチして適応できる人は、コミュニケーションの選択肢やネットワークが広がります。電話しか使いたくない人と、電話でもZoomでもいいし、「あつ森」もやっていますという人では、人生の可能性の開かれ方が全く違ってくる。もちろん、リモートが直接会うことの利点を代替できるわけではありません。ただ、対面とオンラインを両方選べて使い分けることで、人生がより楽しく、豊かになることは確かです。

取材・構成:板倉 君枝(ニッポンドットコム編集部)』