重慶近辺の大洪水は、経済失策の人災でもある。 : 机上空間

http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/22968723.html

 ※ 「なーるほど。」と、感心したので紹介しておく…。
 
『長江が暴れ川でない理由は、重慶の辺りには、湖が散在していて、天然の貯水池になっているという事があります。雨季に増水しても、湖の水位が上がる程度で調整してしまうので、洪水にならないんですね。中国の古典に出てくる洞庭湖も、この辺りにあって、景勝地でも知られている地域です。ところが、重点開発地域が近場で発展したので、どんどん湖を埋め立てしたのですね。不動産バブルで、建物を建てれば売れる時代だった事もあり、造成地の拡張も地価の高騰も、物凄い勢いで進みました。現時点で、その面積は、元の湖の2/3を覆い尽くしています。

土地柄として、埋立地なので、地面が水を吸収しないし、なんなら逆に水を吐き出します。その為、大雨が降るだけで、街が冠水するというのは、すでに、この地域の特性になってしまいました。その為、後から、スポンジ都市という構想で、雨季には水を吸収して、乾季に吐き出す構造に都市を変えるプロジェクトもあったのですが、もともとの土地の特性を人工的に簡単に変えられるわけもなく、モデル都市とされた街でも、今回の大雨で冠水し、川のように道路を流れる水が撮影されています。

いわば、乱開発の結果が、洪水の多発につながっているわけです。もともと、洪水の起きる土地柄では無かったので、古い住居や施設は、そもそも洪水対策などしてませんし、河岸の備えもお粗末です。簡単に堤防が決壊するのも、そのせいです。それと、不動産に対する中国民の意識が、更に輪をかけました。中国で不動産というのは、金融商品と同じで、借金してでも所有して、値上がりをまって、売るものという意識が高いのです。ので、人の住んでいない高層マンションなども、ガンガン建てられて、誰も住まないまま、転売されて値段が吊り上がるという事がありました。今は、不動産価値の逆回転が始まっているので、こうした値上がりを前提に借金をした人が、利子すら払えなくなりつつあります。

何しろ、省の名前に「湖北省」「湖南省」と、湖が入っているくらいの地域と接する直轄地です。それを、勢いに任せて、乱開発した結果とも言えるのです。』

※ こういう「土地柄」みたいな話しは、部外者にはなかなか分からない…。「地名」や、区画整理前の「旧所(ところ)の名称(「谷地(やち)」とかな…)」なんかを、手がかりにする他は無い…。「タワマン買う前に、古地図を見ろ!」とか、不可能を強いるものだろう…。
 小杉の「タワマン」も、近隣住民には「知れた話しだった。」ということも、聞いたしな…。