アイシン精機が披露した次世代駆動モジュール、電動化の切り札になるか

※ カットモデルにしてあるから、左側の方にギアが噛み合っているのが分かる…。こういうものが、グルグル回転し、エンジンやモーターの「力(ちから)」を受け止めて、次の伝達機構にトルクを伝えていくわけだ…。高速で回転し続け、時には何ヶ月も車庫で停められ、すっかり冷えていても、エンジン( or モーター)を始動すれば、何事も無かったかのように作動し続け、時には時速100キロ以上の高速走行にも対応する…。そういう使われ方をされても、10万キロくらいの走行に耐えるだけの耐久性をも備える…。ギアの一つとして、欠けたりすることは、許されない…。そういう使用に耐え得る「商品」だけが、生き残っていけるわけだ…。

オレは、さっぱりそういう「金属」のことや、「金属加工」のことに詳しいわけでは無い…。それでも、「堅さ」と「靱性」が相反することくらいは、知っている…。堅くなればなるほど、脆くもなる…。だから、こういう「歯車」なんかの「金属部品」は、「焼き入れ(急激に冷やして、堅くする)」と「焼きなまし(粘性のある油なんかで、ゆっくりと冷やして、靱性(粘り強さ)を出させる」の技法を駆使して、狙った「金属特性」を追求するのだ…、と言う話しを聞いたことがある…。それは、まさに、古来からの「日本刀」における「刀鍛冶」の技法を蘇らせたものだと…、聞いたことがある…。

そして、そういう「狙った特性」を持たせた金属材料を、「加工」「切削」するのが、また大変だ…。堅い材料は、「切削」し難い…。無理に削れば、ヒビが入る…。肉眼では、ヒビが入っていないように見えても、材料に何らかの歪みが生じて、何万回、何十万回の使用に耐えられず、亀裂が生じたりする…。そういう「加工におけるデータ」の蓄積も、必要となる…。

タイ焼きみたいに、型に溶けた金属を流し込めば出来上がる…、見かけが整っていれば大丈夫…、とかいうものじゃ無いんだ…。

EVで不要なのに、なぜアイシンはATに900億円も投資するの? 実は需要の頭打ちに備えるリスク分散
https://newswitch.jp/p/12768

※ そして、来たるべきCASE(Connected(つながる)、Autonomous(自律走行)、Shared(共有)、Electric(電動))の時代に対する対応も必要だ…。そういう方向で進んで行くだろう…、と予測はされているが、「いつ」「どの程度の早さで」到来するのかは、誰にも分からない…。おそらく、ジワジワと、ジグザグに、行きつ戻りつしながら進んで行く可能性が高い…。そういう状況を睨みながら、「当分は、現行のATは、残っていくだろう。」と読んだのだろう…。パワー・トレーンがエンジンから、モーターに変わって行くにしても、ある時期を境にして「劇的に」変わると言うことは無い…、と読んだのだろう…。大体、THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)みたいなストロング・ハイブリッド車が、世界中で売れてるらしいじゃないか…。

日本勢のハイブリッド車好調、中国乗用車市場で苦戦する外国勢横目に(2019年11月29日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-29/Q1PB6ET0AFB401

約19年で累計世界販売台数が1000万台突破、トヨタのハイブリッド車(2017年02月15日)
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1702/15/news045.html 

※ 欧州、その他での伸びが凄いな…。北米で下がって来ているのは、トランプ政権の環境保護政策の後退と、ガソリン安、雇用回復を要因とする「大型車(大型SUV)」へのシフトが原因だろう…。アメリカ人は、大柄だし、マッチョ指向だから、元来が「小さな車」には、乗りたく無いんだ…。

※ それと、他国の市場で商売させてもらっている以上、「勝ちすぎ」は良くない…。トヨタは、それを「アクセルペダル戻らない問題事件」で、深く学んだんだろう…。「あえて、勝ちに行かない…。」そういう戦略も、重要だ…。どうせ、主戦場・一大決戦は、「CASE(Connected(つながる)、Autonomous(自律走行)、Shared(共有)、Electric(電動))」になる…。そして、その戦いは、ある時期にリソースを大量につぎ込んでの「決戦」になるのでは無く、様子を窺い…、情勢を慎重に見極めながらの、ジワジワとした、「持久戦」となる…。「仲間づくり」とかも、そういう戦いの一環だ…。