【石平のChina Watch】「建国70年」が兆す暗い未来

https://www.sankei.com/column/news/191010/clm1910100006-n3.html 

 ※ 『 青年は先月29日、中国で広く使われているSNSの「微信」で、来るべき国慶節の軍事パレードについて「そんなのを見る価値はどこにあるのか」と言い放ち、パレードに参加する人々に提供される食事のことを「豚の餌」だと嘲笑した。
 それだけのことで、青年は警察に捕まり、7日間の行政拘留の処分を受けた。
 政権が行う閲兵式を軽く揶揄(やゆ)しただけで警察の厄介になるとは、民主主義国家に住む人々からすれば荒唐無稽なおとぎ話に聞こえるが、かつての毛沢東時代を体験した私たちには覚えがある。
 全国民が監視下に置かれ、共産党や政府に対して軽い文句や批判のひとつでも吐いたら直ちに刑務所入りという恐怖政治は、まさに毛沢東暗黒政治の最たる特徴であった。
 トウ小平の改革・開放から40年、こうした毛沢東流の暗黒恐怖政治が、習政権統治下の中国で完全に復活してきているのだ。そして今後、恐怖政治はより一層の猛威を振るっていくであろう。
 結局、中国建国70年の華やかな記念式典の背後から、かつての毛沢東時代の経験者である私が見たのは、この国の暗くて危うい未来である。』