中国版GPS網 最大に 6割強の国で米国製抜く 「一帯一路」でデータ覇権

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48714120Z10C19A8MM8000/

『日本経済新聞が米受信機大手トリンブルの衛星データ(6月末)を集計すると、北斗の急伸ぶりが鮮明になった。18年に一気に18基を打ち上げ、稼働は35基とGPSの31基を抜いた。ロシアは24基、EUは22基だった。
国連加盟国など195カ国の首都上空を見ると、130カ国で1日の最大観測数がGPSを上回った。自ら主導する広域経済圏「一帯一路」の参加国(137カ国)に利用を強く促しており、うちアジアやアフリカなど100カ国で観測数が最大だったことも判明した。』
『北斗の台頭は米国が安全保障上の警戒感を強める要因になりそうだ。測位衛星はミサイル誘導や軍隊の位置把握のために開発された経緯がある。GPSに頼らない衛星技術を中国が手にすれば、それだけ軍事力を高められるからだ。北斗を採用する国が増えていけば、米国の軍事的な優位性は揺さぶられる。
しかもGPSは地上に信号を送るのみで、受信した端末の位置情報は特定できないが、北斗はメッセージを送受信できる機能を持つ。米ヘリテージ財団の研究者、ディーン・チェン氏は「理論的には(信号の受信者から)位置情報を得られる」と指摘する。特定地域で信号を狂わせることも可能という。米政府はサイバー攻撃などに悪用されることを警戒する。』