韓国、ホワイト外しの背景を考える(その1)

※ この動きは、中国の半導体製造の動きと不可分だと思うので、その点から検討する。

※ これで見ると明らかなように、輸入が横ばいなのに対し、実装・検査(緑)、製造(橙)、設計・開発(青)が、うなぎ登りに増加して行っているのが、一目瞭然だ…。つまり、中国の半導体関連産業においては、「輸入」の段階から、自前で「内製」する段階(しかも、一定数を「輸出」している段階)に入った…、ということだ。

※ 上記は、中国の半導体チップ(IC)の市場規模と、生産規模を示したものだ。どちらも急拡大しているが、とりわけ「生産規模」の方が、市場規模を上回る伸び率で、拡大しているのが分かる…。つまり、急激に輸入市場としてよりも、「生産基地」化している、と言うことだ…。

※ これで見ても明らかなように、中国の半導体市場は急激に拡大しているが、その伸び率を上回る勢いで、「自給率」も伸ばしている…。

※ このことは、自然の趨勢というだけでなく、中国が国策として、国を上げて「半導体製造」にヒト・モノ・カネを、投入しているからだ…。

※ それが、「中国製造2025」政策だ。

※ 「中国製造2025」は、2025年までに(2035年に、期限が延長されたという話しもあるが)、核心的・先端的な分野で、世界の製造強国になると言う野心的なプロジェクトだ。分野を絞って、重点的にヒト・モノ・カネを投入して、国策プロジェクトとして、目標を達成してしまおう…、と言うものだ。上記のマップからも分かる通り、これまで何かと発展から取り残されていたと言われる沿岸部以外の内陸部にも、先端分野の製造拠点を設定し、全国土的に製造強国に変貌しよう…、と言うものだ。

※ 強化する分野には、当然、「半導体製造」も入っている。

※ 半導体製造では、中国国内企業だけでは、その製造が困難なので、当然、有力国外企業の優遇措置(税金の優遇、土地提供の便宜など)を講じた上での、誘致と言うことになる。上記は、計画中も含めた「製造拠点」のマップだ。当然、韓国の二強(サムスン電子、SKハイニックス)も入っている。特に、サムスン電子は、内陸部の西安に進出したので、内陸部開発の促進と言う観点からも、重要だ。

※ こっちは、中国国内企業中心のマップだ。安徽省とか、湖北省とか、内陸部の開発も睨んでいることが、よく分かる…。

※ こっちも、進出海外企業のマップだ。SKハイニックスが無錫市(地級市(ちきゅうし)。すなわち、中華人民共和国の地方行政単位。地区、自治州、盟とともに二級行政単位を構成する。省クラスの行政単位と県クラスの行政単位の中間にある地区クラスの行政単位)に、進出している点が、目を引くな…。

※ これは、「半導体製造工場」の建設開始数を、中国とそれ以外の地域に分けて示したものだ。全世界の8割から10割以上が中国に集中していることを、示している…。