日韓衝突 揺らぐ「半導体連合」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47817600W9A720C1000000/

※ 今話題の、日韓半導体関連の摩擦(原材料の輸出管理の強化)について、日経でビジュアル・データ解説が載っていたんで、紹介しておこう…。

構成のインデックスは、                                     1 半導体は韓国の看板商品
2 製造現場は日本頼み
3 日本企業の「韓国詣で」
4 諸刃の剣?  と言うようなものだ。

※ 韓国の半導体輸出額は、10年間で、4.2倍になった…。

※ しかし、ここに来て、急減速した…。

※ サムスン電子の業績も、昨年第三四半期辺りから、急減速し出した…。

※ この日経・ビジュアル・データ解説にも、「半導体ができるまで」の解説が載っているんで、おさらいしておこう…。ご丁寧に「日本依存度(輸入額に占める日本の割合)」も出してくれているんで、参考になる…。

※ ステッパー(露光装置)の日本依存度が低いのは、これが「材料」では無く、「製造装置」で、アメリカ企業とヨーロッパ企業も強いからだ…。フォトマスクの依存率が、7割を超していたことは、知らんかった…。

※ この「エッチング」工程と、「レジスト除去」工程に、問題の「フッ化水素」を使うわけだ…。

※ これで見ると、「フッ化水素」の依存率は、それほど高いものじゃ無いな…。純度を統計の勘定に入れていないのか…。むしろ、「リン酸(窒化膜の除去に使う)」の依存度の方が、高いな…。

※ 肝心の、韓国メディア自身が、『高純度半導体用フッ化水素はステラケミファ、森田化学工業など日本企業が世界需要の90%以上を生産している。フッ化水素を生産し管理してきた歴史は100年以上だ。サムスン電子とSKハイニックスも必要量の大部分を日本から輸入している。ソルブレーンなど韓国企業もフッ化水素を生産しているが低純度フッ化水素だけ作っていたり日本製低純度フッ化水素を輸入し純度を高めて販売する2次工程を担当している。』と、言っている( 韓経:韓国、半導体洗浄用フッ化水素の90%を日本に依存…それだけ日本の「お得意様」 https://japanese.joins.com/article/359/251359.html )。

※ どうも、上記日経の統計は、「半導体用でも無い、全てのフッ化水素をひっくるめたもの」のようだな…。「依存度9割以上」とは、衝撃的なんで、それを和らげようとでもしたんだろう。そんなことをしても、現実の衝撃を変えることは、できない…。

※ エポキシ樹脂の依存度は高いが、「戦略物資」と言うわけでは無いんで、「輸出管理の厳格化」と言うことは、難しいだろう…。むしろ、「研磨装置」の依存度が4割超か…。

※ ほぼ20年間で、半導体メーカーにおいて、韓国メーカーが躍進し、日本メーカーは凋落した…。

※ 日本の半導体メーカーは、ほぼ姿を消し、半導体関連では、製造装置と半導体材料に生き残りをかけて特化した形になった…。しかも、そのお得意先は、韓国向けが約4割を占めている…。

※ 半導体材料のお得意先でも、韓国は2割近くを占める…。台湾、韓国、そして中国で、6割くらいを占めるようだな…。中国が、着々と増やしてきている感じで、不気味だ…。ただ、それもトランプ政権のファーウエイ叩き、ハイシリコン叩きで、この先どうなることやら…。

※ 以上のデータからも分かる通り、韓国ご自慢の「半導体産業」は、極めて日本依存度が高いものだ…。したがって、日本から「原材料」の調達や、「製造装置(当然、壊れるし、微妙な調整も必要となる)」のメンテナンスがスムーズに、滞り無く行われると言うことが、前提となっている…。

※ こういう「脆弱性」については、当然、韓国自らも気づいていて、対策に乗り出してはいる…。

※ まあ、あくまで「目標」であって、その通りに進む何らの保証も、無い…。むしろ、日韓関係悪化で日本側の態度硬化を招き、計画通り進まない可能性を、高めているのでは…、という疑念を生じさせている…。

※ 「蛍石」は、「フッ化水素」の原料となる。その生産シェアは、中国が6割を占めている…。「だから、何?」中国に圧力をかけて、日本が調達できないようにできるぞ、とでも言いたいのか?そんなに、中国を動かす力でも、持っているのか? THAAD設置の報復食らって、右往左往したこと(まだ、係属中だ)は、記憶に新しい…。

※ なるほど、調達先を中国に切り替えることができるものは、切り替えているのか…。しかし、同じ話しになるのが関の山では…。「中国依存度8割」とか、大丈夫なのか…。アメリカの中国叩きとの折り合いは、付けられるのか…。アメリカから、「ますます、中国寄りの国家になったな…。」と、認定されるぞ…。

※ 最後は、半導体関連産業(半導体製造装置、半導体原材料の製造)の拠点を、日本から韓国や、第三国(台湾)辺りに移転するのでは…、と言う懸念のようだ…。

※ しかし、そもそもこの先、日韓関係は安定する可能性は、高いのか…。むしろ、悪化して行く可能性の方が、高いのでは…。台湾は、総統選でしばらくはドタバタし、その後も中国の動向次第では、極めて地政学的リスクが高いのでは…。そういう国に生産拠点を移転するという経営判断に、果たして株主が賛成するのか…。