アングル:米国移民問題の裏にある中米「コーヒー危機」

https://jp.reuters.com/article/centralamerica-immigration-coffee-idJPKCN1TX05Q

コーヒーの産地
https://www.agf.co.jp/enjoy/cyclopedia/flow/know_03.html

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10146266490

『コートジボワール、エチオピア(に限らずアフリカ諸国)は独立運動や内戦の影響でヨーロッパ資本が逃げ出し、プランテーションをはじめとするシステムが崩壊しました。
ヨーロッパ資本が持っていたコーヒー農園を現地の農民に小分けしても、農機・肥料・資材を買えない地元の農民だけでは生産能力が足りなかったのです。
そのため良い品質の十分な量のコーヒーを安全に輸出することが難しくなり、作れない・売れないとなって生産量が激減しました。
実はアフリカから逃げたコーヒーのシンジケートや資本、需要がベトナムに向いたおかげで、アフリカが引っ込んだ分ベトナムが伸びたともいえます。』

コーヒー生産、病気と気候変動で打撃
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9301/

 『中米ではここ6年近く、サビキンという菌類が引き起こす“さび病”によって、多くのコーヒーの木が枯れている。その影響で、中米のコーヒー豆の生産量は最大40%減少していると推測される。 世界のコーヒー供給量を維持するため、研究者が対策を急ぐ一方で、気候変動と荒天が問題をさらに悪化させる兆しをみせている。
 テキサスA&M大学の研究プログラム「ワールド・コーヒー・リサーチ」の責任者ティム・シリング(Tim Schilling)氏は、パナマやエルサルバドルなどで発生しているこの問題について、「これらの国の提携団体、すなわち栽培、買い付け、輸入、焙煎業者から報告が相次いでいる」と述べる。さび病の被害はそのほか、グアテマラ、ニカラグア、メキシコ、コスタリカ、ホンジュラスでも発生している。
 その背景にある究極の原因は、いわゆる気候変動だ。気候変動は、天候パターンを年ごとに大きく変化させる。近年は降水量が増加しており、そのためサビキンが繁殖している。サビキンはコーヒーの葉を覆って日光を遮断し、光合成を阻害し、コーヒーの木を枯死させる。
 中米におけるさび病の問題は、今に始まったことではない。サビキンは1970年代から発生を繰り返しているが、毎回変異していることが対策を困難にしている。
 2008年にコロンビアで発生した際には、農場から農場へと被害が広がり、生産量が1年で1200万袋から700万袋へと激減して同国の経済に打撃を与えた。収穫高がゼロになった農家もあり、その多くは1ヘクタール未満の土地しか持たない農家だった。
 一方、ブラジルは今年初め、中米とは逆の問題に見舞われた。記録的な干ばつだ。その結果、例年5500万袋のコーヒー豆生産量の5分の1近くが失われた。』

朝のコーヒー習慣が危機に! スターバックスのシュルツ元会長、気候変動の影響を指摘 https://www.businessinsider.jp/post-170365

『スターバックスの元執行会長ハワード・シュルツ氏は、「朝のコーヒー」というわたしたちの習慣の未来を危惧している。
「気候変動がコーヒーの質の変化に与える影響は、さらに大きくなっていくだろう」コスタリカにあるスターバックスのコーヒー農園を最近訪れたシュルツ氏は、雑誌タイムに語った。
温暖化が進むにつれ、天候不順も広がっている。雨季に全く雨が降らない地域がある一方で、降雨量の増加によって洪水が起きている地域もある。
赤道付近でコーヒーを育てている農家はすでに、コーヒーの生育の見通しが立たないと感じ始めている。コスタリカやエルサルバドル、ニカラグアでは、6年前から広がり始めたコーヒーさび病のせいで豆の生産量が減っている。このさび病菌は、気候変動の象徴である激しい寒暖差に強いと、科学者たちは考えている。雑誌『Food Security』に掲載されたある研究によると、さび病が流行した2008年から2011年にかけて、コロンビアではコーヒーの生産量が平均して31%減少し、コーヒーの価格指標は55%上昇したという。
コーヒーは今や(原油に次ぎ)世界で2番目に多く取り引きされるコモディティーだ。CBSニュースの最近の報道によると、中国のコーヒー消費量は過去4年で3倍に増えた。ユーロモニターの調べによると、カナダの消費量も2010年から2015年にかけて、毎年平均3.3%増加している。カナダのコーヒー協会は、カナダ人は日々の生活の中で、水道水よりもコーヒーを多く飲んでいると言う。
つまり、需要の高まりに対応するには、コーヒー豆の生産量を上げる必要がある。
しかし、時間はスターバックスの味方ではない。新たな品種は、豆の収穫ができるようになるまでに4~5年を必要とする。これは伝統的な品種の3~4年よりも長い。加えて、スターバックスの菌に強い一部の品種は、1本の木がつける実の量が少ないため、全体の生産量はこれまでに比べて減る。
しかし、気候変動の専門家は長きにわたり、気候の穏やかなコーヒーの生産に適した地域で暮らす人々は、他の地域で暮らす人々に比べ、気候変動により脆弱だと指摘してきた。
「コーヒーは気難しい作物だ」国際NGOのコンサベーション・インターナショナルで、持続可能な市場及び戦略を担当するバンビ・セムロック(Bambi Semroc)氏は最近、スターバックスに語った。「(コーヒーは)決まった標高で、決まった量の雨を受けて育つ必要がある。こうした制限的な要素がすでにあるところへ気候変動が加わり、人々がコーヒーの生産に適していると思った土地に打撃を与えている」』