「おおすみ」とLCACについて

※ もう一度、「掃海部隊」の保有艦艇を、確認してみよう。

保有艦艇(平成29年6月6日現在)
■掃海母艦:「うらが」型×2隻
■掃海艦:「あわじ」型×1隻
■掃海艇:「すがしま」型×2隻
■掃海艇:「ひらしま」型×3隻
■掃海艇:「えのしま」型×1隻
■掃海管制艇:「いえしま」型×1隻
■掃海管制艇:「うわじま」型×1隻
■輸送艦:「おおすみ」型×3隻
■エアクッション艇:「1号」型×6隻

※ 情報としては、輸送艦の「おおすみ」型を、3隻保有している…、というだけの話しだが、この「おおすみ」について、いろいろ調べて行くと、日本国の抱える「大人の事情」とか、後の「ひゅうが」型とか、「いずも」型とかに発展していく道筋とかが、だんだん見えて来るんだよ…。それから、日本版海兵隊とも称される、「水陸両用隊」へとつながって行く流れとかも、見えてくる…。ただ、そうなると、もはや、機雷処理の玄人集団たる「掃海部隊」の話しじゃ、無くなってくる感じもある…。

※ そう思ったんだが、いろいろ調べていたら、分かったよ…。謎は、解けた…。

※ まず、本家のアメリカ第七艦隊所属の「海兵隊」は、機雷処理なんか行う「掃海部隊」に所属している機構になっている、と言う事実がある。それで、日本側の体制も、それに合わせた…、という事情がある。

※ それでは、「何故、そういう体制になっているのか?」と言う話しだが、答えは「防衛白書平成30年版」の中にあった。

※ 島嶼部が侵攻・占領された場合、敵は、必ずや機雷を敷設して、こっちの艦艇が接近するのを妨げるわけだ…。だから、その奪還作戦は、まず、それらの機雷を掃海する作戦から始まるわけだ…。その後に、水陸両用隊による、上陸・奪還作戦が続くわけだ。それで、「掃海部隊」と「水陸両用隊」がワンセットになってるわけだ…。納得だな。

※ それじゃ、おおすみ型の外観から見ていこう。

※ ざっと見ただけで、平らで長い甲板を持ち、船腹に多大な空間を保有し、そこに兵員や戦闘車両なんかを搭載し、船尾のハッチを開けて、それらを揚陸させる… 、そういう用途・任務の艦船なんだな… 、という感じだ。

※ Wikiの説明を、見てみよう。

『おおすみ型輸送艦 (2代)
https://ja.wikipedia.org/wiki/おおすみ型輸送艦_(2代)
おおすみ型輸送艦(おおすみがたゆそうかん、英語: Ōsumi-class tank landing ship)は、海上自衛隊が運用する輸送艦の艦級。英語呼称と艦種記号では戦車揚陸艦(LST)とされているが、同様の艦船は、他国海軍においてはドック型輸送揚陸艦(LPD)などに分類されている。おおすみ型1隻の建造費は272億円前後とされる。
艦内後部ウェルドックには2隻の輸送用ホバークラフトを搭載しており、大きな船体と見通しの良い全通飛行甲板のおかげでヘリコプターの発着も容易であることから、従来の輸送艦よりも輸送・揚陸能力が向上した。陸上自衛隊の部隊であれば330名の1個普通科中隊戦闘群と装備品を搭載でき、民間人輸送時には約1,000名の乗艦が可能。また優れた医療機能も備えている。

海上自衛隊の輸送・揚陸艦艇部隊は、1955年(昭和30年)、MSA協定に基づいてアメリカ海軍より供与された汎用揚陸艇(LCU)6隻、機動揚陸艇(LCM)29隻によって舟艇隊を設置したことを端緒とする。続いて1961年(昭和36年)には、やはりMSA協定に基づき、アメリカ海軍のLST-1級戦車揚陸艦3隻の供与を受け、初代おおすみ型揚陸艦(1971年に輸送艦に改称)として、第1輸送隊を編成した。その後、さらに国産の1,500トン型(45LST)3隻を地方隊向けに、2,000トン型(47LST)3隻を第1輸送隊向けに建造・配備して、海上作戦輸送能力を整備してきた。この海上作戦輸送は、海外への侵攻に直結する海上輸送とは区別されており、日本国内に敵が侵攻してきた場合を想定して、敵の支配地域やその近傍に陸上自衛隊などの部隊を輸送するものである。』

※ 日本語だと、「輸送艦」と称されているが、英語だと「tank landing ship」だ。すなわち、「戦車揚陸艦」なんだよ。『1971年に輸送艦に改称』とか、いかにもな話しだな…。

設計
設計にあたっては、エア・クッション型揚陸艇の運用が前提とされており、艦の寸法の決定要因の一つとなった。速力に関しては、護衛艦とともに行動する必要、有事に協同運用されうる民間フェリーが高速化していること等を考慮して、最大速力22ノットが必要と考えられた。』

※ ここにも、日本国の「大人の事情」が垣間見えるな…。有事に兵員や戦闘車両を輸送する任務は、民間フェリーを利用するんだぞ…。戦闘状態になっている地域に出航してくれる民間フェリーとか、あるものなのか…。しかも、民間フェリーの方が「高速化」しているんで、それに遅れずについて行けるだけの速力を、確保する必要があるんだぞ…。

船体
在来型LSTでは、ビーチング(※ 砂浜に乗り上げて、揚陸させる方式)用装備であるバウドア/ランプ、底の平たい艦底が外洋航行能力を損なう要因になっていたのに対し、本型では車両・物資等の揚陸をLCAC及び航空機で行うことから、航洋性と機動性発揮のため艦首形状を通常船型に変更し、さらに推進性能を向上するため、海上自衛隊では初めてのバルバス・バウが採用されたことで、速力・安定性等が大幅に改善している。
船体設計は軍艦構造ではなく一般の商船ベースとされており、艦首の揚錨機も一般舶用品である。就役時は赤色の艦底塗料が喫水線下まで塗られていたが、就役後に喫水付近は黒色に塗りなおされている。
上甲板(第1甲板)は、艦首錨甲板を除いてほぼ全長にわたる全通飛行甲板となっており、艦橋構造物は右舷側に寄せたアイランド型とされている。電波ステルス性を高めるため、艦体、艦橋構造物ともに傾斜をつけ、なるべく凹凸を減らした平面で構成されている。また海上自衛隊として初めて、マストをトラス構造から筒型構造に変更した。
上甲板(第1甲板)のうち、艦橋構造物より後方はヘリコプター甲板、それより前方は車両・資材用の甲板として使用する。ヘリコプター甲板の下、第4甲板後部には長さ60メートル×幅15メートルのウェルドックがあり、ここに搭載された各種舟艇は、艦尾にある下ヒンジ式の扉から直接海上に出入りさせることができる。
諸外国の場合、この規模のドック型揚陸艦では船体前部に大型の上部構造物を作り、ここにヘリコプター格納庫を設置する例がほとんどであり、全通飛行甲板にしたことでかえって航空機運用能力を損なっていると批判する意見もあったが、本型における全通飛行甲板の採用は、来るべきDDH後継艦(現在のひゅうが型(16DDH))を強く意識したものであったともされている。』

※ 確かに、上記画像でも見てとれる通り、「上部構造物」の無い「全通飛行甲板」になっているな…。それだと、ヘリの搭載能力では、劣るものとなるわけだ…。しかし、その「全通飛行甲板」の採用は、後の「ひゅうが型」(さらには、「いずも型」)への発展を、強く意識したものであったわけだ…。

「おおすみ」とLCACについて(その2)
https://http476386114.com/2019/06/24/%e3%80%8c%e3%81%8a%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%bf%e3%80%8d%e3%81%a8%ef%bd%8c%ef%bd%83%ef%bd%81%ef%bd%83%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%ef%bc%88%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92%ef%bc%89/

日本近海で陸海自衛隊とアメリカ海軍が共同訓練を実施
https://http476386114.com/2020/01/23/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e8%bf%91%e6%b5%b7%e3%81%a7%e9%99%b8%e6%b5%b7%e8%87%aa%e8%a1%9b%e9%9a%8a%e3%81%a8%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e6%b5%b7%e8%bb%8d%e3%81%8c%e5%85%b1%e5%90%8c%e8%a8%93%e7%b7%b4/

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