リーマン・ショックの時、中国は世界を救った?

https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/asia-insight/asia-insight090105.pdf

『胡錦溝主席のG20及びAPEC出席を間近に控えた(2008年)11月9日、中国政府は、GDPの十数%に相当する事業総額『4兆元(57兆円 ※ 四捨五入して、「60兆円」と言われることが多い))』の経済対策を実施すると発表した。 その内容は、当初、主な事業分野と、各事業分野に対する方針しか決まっていなかったが、その後、事業を実施する政府各機関・各地方政府が競って具体的な事業を提案。
さらに、11月27日、取りまとめ役である国家発展改革委員会が各事業分野の大枠を発表し、実施への準備を進めている。一方、経済成長見通し等、どのような効果があるのかという評価については、漠然としたままで、また、財源の見通しについても、中央政府が1.18兆元を支出するということ以外、はっきりとしたことは示されていない。本稿は、この経済対策の背景、内容、効果を考察するものである。』という、みずほ総合研究所の「アジア調査部 中国室」ってとこが出したレポートだ。

6大用途
6大用途

10大措置
10大措置

公共投資の内訳
公共投資の内訳

見るからに不動産に偏ってて、しかも「都市のみ」かよ…って感じもするよな。

それで、肝心の効果のほどなんだが、様々なシミュレーションの結果が示されており、まあまあ一定の効果を上げるだろう…、という分析がなされている。

公共投資の動向
公共投資の動向

公共投資のシミュレーション
公共投資のシミュレーション

効果のシミュレーション
効果のシミュレーション

こんな風に中国は、リーマン・ショックの時に巨額の公共投資を実行して、世界経済の落ち込みをカバーしてくれたんだよ。
しかし、その時に巨大な生産設備を抱え込むことになり、今に通じる「過剰生産」の問題を抱え込むことになった…。
「一帯一路」は、その救済策という側面もあるんだよ。
しかし、中国以外の国からしたら、「非常時には、非常の策も認められるが、そろそろ平常に戻って来たろう。そろそろ、風呂敷を畳んで、平常運転に戻ってくれ。」という話しだろうよ。

これは、「アベノミクス」にも言えることだ。「いい加減、3.11の傷も癒えてきたんでは…。そろそろ、平常運転に戻ってくれ。」とあちこちで言われてるんじゃないのか?

そういう意味でも、安倍訪中は注目だ。どちらも非常時の策を実行して、「平常運転に戻れよな。」と言われてる者同士の会談だからな。

まあ、2020年に「東京オリ・パラ」があり、2022年に「石家荘(北京郊外)冬季五輪」があるんで、その頃までは、何とか景気も持つだろうと言われている。問題は、その後だ…。
特に日本は、来年消費税10%上げが控えているから、景気の腰折れが心配だ…。