『家賃収入10億のハズが破産へ。会社員を狙うシェアハウス投資の手口』(その1)

騙しつながりで、最近話題の「かぼちゃの馬車」事件について説明しておく。
結構いろんなネット記事を読んだんだが、なかなか核心部分が掴めず、今一つ
クリアにならんかったんだが、Wikiの「サブリース」の説明を読んだら、やっと
核心部分が分かったような気がするんで、説明しとく。
事件の概要は、こんな感じだ。
( https://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_349835/ )

1、先日のこと。交差点で、気になる看板が目に止まった。「サラリーマンでも
資産10億円!」「30年間家賃保証」「需要が増加しているシェアハウスのオーナー
に」と書いてある。
2、「資産10億かあ。持てたら良いよなあ。老後も不安だしなあ。この前、年
金開始年齢を遅らせる話しも小耳にはさんだしな…。老後破産の話しも聞くよな
…。サラリーマンでもって書いてあるな…。シェアハウスって、前に見たドラマ
みたいなヤツか…。最近、流行ってる感じだな…。それのオーナーになるのか…。
30年間家賃が保証されるのか…。まあ、話しだけでも聞いてみるか…。」
3、それで、担当者の説明を聞くと、
1、敷金礼金など初期費用が高くなりやすい都内の通勤圏内に、おしゃれな女
性専用のシェアハウスを建てて入居者を募集する。
2、そして、このS社(スマートデイズ社)が一括して借り上げて、賃貸する。
3、オーナーさんがシェアハウスを建てるための建設費用は、全て住宅ローン
で行う。
4、それより多い家賃保証をオーナーさんが受け取ることで、オーナーさんは、
少なくとも30年間はその差額が副収入になる。
なんてな説明を受ける。
Aさんの場合
借入額は、1億円。返済は、およそ月額100万円であった。
契約書にある家賃保証は125万円で、これを30年間、S社が支払うとある。
つまり、Aさんは住宅ローンを組めば、黙っていても月に25万円の副収入を手に入
れることができるのだ。すごーくオイシイ話しのように、聞こえる…。

そもそもこの段階でおかしいと思わなければならないのは、一介のサラリーマ
ンが金融機関から1億円も借りれるか? ということだ。
そして、月に100万も返済できるのか? 手取り月給いくらなんだ? せいぜ
い30数万ってとこだろ?
「家賃保証は月に125万円で、これを30年間、S社が支払う」と契約書に書いて
あるとして、S社は年間125万×12=1500万以上の収益を上げなければな
らない、って話しだぞ。しかも、オーナーは一人二人じゃない訳だ。十人いれば
その10倍、百人いればその100倍、千人いればその1000倍以上の収益を
あげる必要がある。そんな高収益のビジネス・モデルってあるのか? 前にも話し
たが、一部上場企業の利益配当水準が平均2.4%だぞ。1億円出資して、年間
240万の配当だ。月にせいぜい20万だよ。どうやったら、一人のオーナーに月に
125万も家賃保証ができるんだ?
それと、「30年間」っていう期間だ。今30代の半ばとして、30年後には
60代の半ばだ。子供も結婚するような年代だ。それまで経済環境が激変しない
と、どうして言える? リーマンショックで日経平均が3分の1になったのを、知
らないのか? バブル崩壊で日本経済がガタガタになったのを知らないのか? 昨
今の世界情勢の変化は、激流だぞ。トランプの大統領当選を誰が予想した? 米朝
首脳会談を誰が予想した? 英のEU離脱を誰が予想した? 人民元建て原油先物
取引開始を起因とする米中激突を、誰が予想した?
30年も経てば、世界は今とは異なる形になってるに決まってる。
逆にオレからすれば、30年間変わらず毎月125万づつ金が入ってくると信じ
ることができるほうが不思議だよ。
※(その2)に続く